2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

生成消滅論、校訂論、スカリゲル、パラケルスス

入手文献のメモです。 『アリストテレスにおける形相、質料、混交』 Lewis, Frank A., and Robert Bolton, eds. Form, Matter, and Mixture in Aristotle. Oxford, UK: Blackwell Publishers, 1996. 『アリストテレス、「生成消滅論」第1巻』 Frans A. J. de…

挫折した

とある論文の草稿を読もうと試みましたが、論述におけるあまりの論理性の欠如を目の当たりにして、途中で頭が沸騰してきてしまいあえなく挫折しました。

スコトゥス、自然学、混交

Opera omnia / 19 Lectura in librum secundum sententiarum : a distinctione septima ad quadragesimam quartam. (Book, 1993) [WorldCat.org] スコトゥスのLecturaの一部を入手しました。混交と種子的理性を扱った部分で、上記の校訂版の137-180頁に当た…

スコトゥス、Lecturaの挿入

スカリゲルは『演習』で混交について論じる際、スコトゥスのLecturaを批判します。そこで現代の校訂版を見てみると、スカリゲルが批判している部分は、textus interpolatusとして処理されていることがわかります。なぜ挿入と判断されるかというと、編者曰く…

ブラックウェルアリストテレス必携

A Companion to Aristotle (Blackwell Companions to Philosophy)作者: Georgios Anagnostopoulos出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 2009/02/17メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る Theodore Scaltsas, "Mixing t…

徹夜明け

今日は徹夜明けで朝からお仕事でしたけど、第三次ガールパワーを発揮してなんとかのりきりました。このまま夜まで起きて生活リズムを立て直そうと思います。

確認作業続き

書式とつづりの変更は終わりました。あとはギリシア語フォントに関するよくわからない指定があります。ただとりあえずこれは飛ばして、引用文献情報が正しいかどうかの確認をまずしたいと思います。手順としては、 表題などのつづり 著者名 書籍の出版地、出…

ルネサンスラテン語入門

http://www.let.ru.nl/~m.v.d.poel/Bibliographical%20Aid.htm#C.3.6.%20Greek%20Ligatures いいサイトを見つけました。ナイメーヘンにいる人が作っているようです。入門というより専門家向けかも。

書式と綴り

昨日今日と缶詰になって頑張ったおかげで、何とか論文をほぼ完成といえる状態にまで持って行けたと思います。もちろん、この後もう一度論述、翻訳、英語を見てもらう必要があります。とはいえ、とりあえず近いうちに投稿できることにはなりそうです。 中身に…

BLって?

友人とのチャットでの一幕。 ゆう:[とある論文の国内での]取り寄せが謝絶されて。できれば見たいんですが。無理か…。じゃあいいや。 にく:どうしても見たいならBLで頼めば? ゆう:誤解受けますよ。その表現。にく:ええええ。

トマス、三位一体

見ておくべき資料のメモ。ところでwebcatが止まっていますね(14時現在)→22日まで停止するようです。 James Weisheipl, 'Thomas' Evaluation of Plato and Aristotle,' New Scholasticism 48 (1974): 100-24. S. Lilla, “The Neoplatonic Hypostases and th…

アベラールと三位一体

メモメモ。 プラトンが三位一体を知っていたとアベラールが述べている箇所は以下の通り。 Abelard, Theologia "Summi boni," ed.E M. Buytaert and Constant J. Mews, in Petri Abaelardi opera theologica III, Corpus Christianorum Continuatio Mediaeval…

Kuhn, Cremonini

Kuhn, Heinrich C. Venetischer Aristotelismus im Ende der aristotelischen Welt: Aspekte der Welt und des Denkens des Cesare Cremonini (1550-1631). Frankfurt am Main: Lang, 1996. 入手しました。まだ中身は見ていません。

Ganzenmüller, 中世の錬金術

『中世の錬金術』 Wilhelm Ganzenmüller, Die Alchemie im Mittelalter (Paderborn: Bonifacius-Druckerei, 1938). HWPによると、125-184頁で混交の理論が扱われているそうです。フランス語訳もある模様。

スカイプが新しく

知らないうちにスカイプが(正式版として)4.0にバージョンアップしていたので、さっそくダウンロードしてみました。チャットの画面が少し変わっています。通話の音質も上がっているということですけど、まだ話していないのでよく分かりません。

トマスの三位一体論

The Trinitarian Theology of St Thomas Aquinas作者: Gilles Emery,Francesca Aran Murphy出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2007/04/12メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る トマスの三位一体論を分かりやすく解説し…

謝罪

先ほどアップした記事で意味もなく挑発的な言葉づかいをしてしまったことにより、幾人かの方々に不快な思いをさせてしまいました。申し訳ありませんでした。まことに勝手ながら問題の記事は削除させていただきました。また機会があれば同じ問題を取り上げる…

アリストテレスの引用の仕方

現代の研究者がアリストテレスの著作から引用する場合、普通はベッカーという文献学者が19世紀につくった校訂版のページ数を用います。 しかしもちろんこの引用の仕方はベッカー以前は存在しませんでした。そのためそれまでは別の引用の規則があったわけです…

壮行会

シリア語文献学が専門の先生が春からアメリカで半年間在外研究を行うということで、今日はその壮行会でした。おいしい料理をたくさんつくってくれた幹事さんをはじめ、会を盛り上げてくれた皆さんに感謝です。 当日の行動 9時:起床。 10時:渋谷ロフトにて…

Baltes, Weltentstehung

『古代の解釈者たちによるプラトンの「ティマイオス」における世界の成立』 Baltes, Matthias. Die Weltentstehung des Platonischen Timaios nach den antiken Interpreten. 2 vols. Leiden: Brill, 1976-78. プロティノスまでの『ティマイオス』解釈を扱っ…

明日のための準備

明日私の部屋でそこそこ大規模な料理が行われることになっています。で、この前下見も兼ねてやってきた友人からいろいろと注文が付きました。それいわく キッチン用の台拭きを買え。 とけているしゃもじを買いかえろ。 ゴム手袋を買え。 洗濯物を入れるため…

スカリゲル人名索引 その1

スカリゲルの『演習』の人名索引を試しに作り始めてみました。とりあえず演習10番の終わり(フォリオで言うと24vまで)つくりました。 Alexander of Aphrodisias, 4r, 20v Ammonius son of Hermias, 4v Aristotle, passim. Apuleius, preface [1], Avempace …

カルダーノ引用リスト

地道な作業その2として、『演習』で引かれているカルダーノの文章の一覧も作り始めました。 [1r] 1 Nenci, 53 4r 2 Nenci, 109 4r 3 Nenci, 45 4v 4 Nenci, 61 5r 5.1 Nenci, 61 9r 6.1 Nenci, 63 18r 7 Nenci, 63 18v 7 Nenci, 63-64 18v 8 Nenci, 92 [not …

ケンブリッジ版フィロン必携

The Cambridge Companion to Philo (Cambridge Companions to Philosophy)作者: Adam Kamesar出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2009/06/25メディア: ペーパーバック クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 少し先の話ではあり…

ビザンツ哲学

Byzantine Philosophy and Its Ancient Sources作者: Katerina Ierodiakonou出版社/メーカー: OUP Oxford発売日: 2004/05/06メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る これに含まれている George Karamanolis, "Pl…

麻布学園すげー

夏休みに読んでおきたい本のリスト 麻布学園図書館部が出している「夏休みに読んでおきたい本のリスト」(2008年)です。 挙げられている本や音楽のほぼすべてを読んでも聞いてもいない私にとっては、添えられている解説を読むだけで発見の連続です。

デモステネス、カリマコス、ピンダロス、オウィディウス、マニリウス

西洋古典学関係で気になる文献をいくつか。 『デモステネス弁論集 その4』 Demosthenes, Demosthenis orationes IV. Edited by M R. Dilts. Oxford: Clarendon Press, 2009. 3月発売。 『カリマコス:ヘカレ』 Callimachus, Callimachus Hecale. Rivised se…

クレモニーニ、アリストテレス主義、ティコ

いくつか気になる本を列挙しておきます。 『アリストテレス的世界の終わりでのヴェネツィアのアリストテレス主義:クレモニーニの世界と思想の諸側面』 Kuhn, Heinrich C. Venetischer Aristotelismus im Ende der aristotelischen Welt: Aspecte der Welt u…

Gaertner、『黒海からの手紙』第1歌注釈

ラテン語徒然 オウィディウス『黒海からの書簡集』注釈 上記記事でメレアグロスさんが紹介されている注解書、私も使ってみました。 素晴らしい出来です。最近よくある無駄に長いだけで中身がない注釈書とは対照的に、本書にはなるほどと唸らされる指摘が随所…