2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Vanini, Scaliger

Luigi Corvaglia, Gino Pisanò, and Maria Corvaglia Aprile, Le opere di Giulio Cesare Vanini e le loro fonti 3,2 Giulio Cesare Scaligero (Milan: Soc. Anonima Ed. Dante Alighieri, 1991). Vaniniへのスカリゲルの影響を扱った著作です。日本の図書…

作業リスト

この二日間は『演習』に現れる混交についての二つの重要な章を訳す作業をしていました。翻訳という作業は時間を多く消費する一方で、文章の意味や議論の論理構造を深く理解させてくれます。今回もこれまで読んでいただけでは分からなかった箇所がいくつも氷…

Bruzzo, Scaliger

Bruzzo, François, and Federica Fanizza. Giulio Cesare Scaligero e Nicolò d'Arco: la cultura umanistica nelle terre del Sommolago tra XV e XVI secolo. Trento: Provincia Autonoma di Trento, 1999. ものすごくマニアックな文献を入手しました。 Cl…

語彙が足りない

現代アラビア語入門作者: 黒柳恒男,飯森嘉助出版社/メーカー: 大学書林発売日: 1999/04/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 巻末に語彙集が付いていなくて不便だと思うのは私だけでしょうか。

伊東、「幸福な家庭」、英国博物館の再編

伊東剛史、「『幸福な家族』の肖像――19世紀ロンドンの『動物史』――」、『史学』、77巻(2008年)、329-359頁。CiNii http://read.jst.go.jp/public/cs_ksh_008EventAction.do?action4=event&lang_act4=J&judge_act4=2&knkysh_name_code=6000000897 伊東剛史…

Vasoli, 人文主義

「現代科学の誕生に対する人文主義の貢献」 Vasoli, Cesare. “The Contribution of Humanism to the Birth of Modern Science.” Renaissance and Reform 3 (1979): 1–15. 概説。

『尺には尺を』鑑賞

今日はシェイクスピアの『尺には尺を』というお芝居を見ました。すごく力強い演技でした。その力が伝染したからでしょうか、帰宅後昼寝したところとんでもない悪夢にうなされました。

脳神経倫理学の議論の動向(2008年度)

執筆者の方にいただきました。 脳科学研究戦略推進プログラム、『脳神経倫理学の議論の動向(2008年度)』、2009年。 まえがきから抜粋。 (前略)脳神経倫理学関連文献の急速な増加に伴い、個々の研究者がそれらの文献を渉猟して当該分野の議論の現状を俯瞰…

バッソン、反アリストテレス自然学

http://d.hatena.ne.jp/giardiniere/20090423/1240430783 giardiniereさん情報です。バッソンの『反アリストテレス自然学』のリプリントがOlschki書店から出されたとのこと。ちなみに同じ著作の同じ版がすでにグーグルブック検索でアップされています。 Phil…

『西洋古典学研究』57

雑誌『西洋古典学研究』の最新号が出たので、気になる研究文献を抜き書きしておきます。 岩田圭一、「現実態としての魂」、『立正大学文学部研究紀要』、24号、2008年、1-25頁。 金澤修、「二元論の系譜 - プルタルコスにおける悪、もしくは或る流れをめぐっ…

スカリゲル『演習』の各版

スカリゲルの演習は結構たくさんの版が出ています。それらをページ数や先行研究を参考にグループ分けするとおそらく以下の3つに分類されると思います。都市名の後に書いてあるのはネット上で入手できる箇所です。もし校訂版を作るなら、各グループの最初のも…

テレージオとベーコン

1か月半ほど先にテレージオとベーコンの関係について発表することになっています。今のところ見つけた関係する文献としては以下のものがあります。 Valeria Giachetti Assenza, “Bernardino Telesio: il migliore dei moderni. I riferimenti a Telesio negl…

東大英単が売れているらしい

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090421/bks0904210807000-n1.htm この記事の影響で、アマゾンでの売上が Amazon.co.jp ランキング: 本 - 1位 (本のベストセラーを見る) 各カテゴリー内でのランキング: 1位 ─ 本 > 人文・思想 > 言語学 > 英語・英…

Gmailの罠

大学の先生から送られてきた2通のメールが迷惑メールとして処理されていました。近藤智彦氏と斎藤憲氏からいただいたメールです。あああああああああ。なんなの!?なんでこうなるの。特に斎藤先生のメールは一か月以上も前にいただいたもので、迷惑メールと…

パワーアップしたGoogleブック検索

久しぶりにGoogleブック検索を見たらすごいことになっていました。やはりバイエルン州立図書館と契約を結んだことが、コレクションの充実に拍車をかけているようです。

ReaDに登録しました

http://read.jst.go.jp/public/cs_ksh_008EventAction.do?action4=event&lang_act4=J&judge_act4=2&knkysh_name_code=6000015938 日本の研究者の情報を集めているReaDに私も登録してみました。このサイトにはかなり多くの研究者が登録していて、しかも検索機…

お仕事の宣伝をします

2009年に入っていくつか私のした仕事が形となったので宣伝します。 「ゲルマニアのヘラクレスの裔」 "German Hercules's Heir: Pierre Gassendi's Reception of Keplerian Ideas," Journal of the History of Ideas 70 (2009): 69-91. 2007年の9月に投稿した…

一段落

一仕事終わりました。あとはもう私の知らないところで話が進むので煮るなり焼くなり…。 というわけでたまっていた文献の取り込み、整理をしています。

入手文献

文献整理しないと。 Yasuyuki Mitsuma, "Ištar of Babylon in 'Day-One Temple'," Nouvelles assyriologiques brèves et utilitaires 2008, n. 4: 96-99. 著者から御恵投頂きました。 Nicholas Jardine, "Imagineering the Astronomical Revolution," Journa…

仕上げ

明日ヘルメスの名を冠した二つの文書を遠方の図書館で確認したら私にできることは終わりになりそうです。

スタゲイラの人に要注意

論文をシリア語文献学の先生に見てもらった結果が返ってきました。 一番の大きな問題はアリストテレスのことを「スラゲイラの人」と10回以上言い換えている点です。 こういう言い換えを一回か二回くらい(特にレトリカルな部分で)使うのはよいけど、十何回…

トレビゾンドのジョルジョの生没年

トレビゾンドのジョルジョの生没年は、1976年の研究でモンファサニが1472/73と結論づけています。一方、1989年に出された『ケンブリッジ版ルネサンス哲学』では1484年没という伝統的な年が採用されています。この数字はまた伊藤博明『神々の再生』でも踏襲さ…

Isis, Current Bibliography, 2008

IsisのCurrent Bibliographyを見ると、ルネサンスのBiological Sciences, General Worksに挙げられている2つの文献が2つともid:Freitagさんで、さらに17世紀の同じ項目に挙げられている2つの文献のうち1つがこれまたFreitagさんでした。

ヘンリー再び

History of Scienceの最新号にまたもやジョン・ヘンリーの論文が掲載されています。内容としては近代科学の成立と神学での主意主義との関係を論じたものです。私の感触では主意主義と主知主義という区分けを使って本当に有効に議論ができるのはボイルとライ…

Garin、イタリア哲学の歴史

History of Italian Philosophy (Values in Italian Philosophy)作者: Not Available出版社/メーカー: Brill Rodopi発売日: 2008/01/01メディア: ハードカバー クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 1978年にイタリア語で出版された全3巻本が、30…

ジャンフランチェスコとプラトン主義

id:Freitagさんから送っていただいたアメリカルネサンス学会でのとある発表資料に目を通しました。抜粋されている文章を読む限りでは、ジャンフランチェスコはプロクロスやポルピュリオスといったプラトン主義者をキリスト教の敵であると断罪しています。さ…

Garamondとヒラギノを使うことにしました

自分で書いたものを印刷するためのフォントとして、欧文用にAdobe Garamondを、日本語用にヒラギノを当面使うことにしました。どうも欧文との相性という点ではヒラギノよりモリサワの方がよいという気もしますが、諸般の事情により妥協しました。

たぶん関係はない

火傷、シェイクスピア、怪しいアニメと映画 - Commentarius Saevus らんまとシェイクスピアの関係についてチャットで友人と議論した結果、 両者のあいだに明確な関係は認められない あるとすれば、1)男女関係のもつれがあることと、2)人が人以外の動物に…

北村 – おネエと女とフリークス

北村紗衣、「おネエと女とフリークス - 『お気に召すまま』と『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』」、『比較文学・文化論集』、26 (2009年)、26-44頁。 著者から雑誌ごといただきました。ありがとうございます。 表題にある二つの芝居で、どうして…

2008年度の仕事

新しい年度に入ったということで、昨年度したお仕事を振り返っておきます。 6月 雑誌『哲学』にリプシウス論文を投稿(10月に掲載決定) 7月 オランダのデン・ボッシュでスカリゲルについて発表 11月 日本哲学会大会の一般研究発表に応募(3月に採用決定) 1…