2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

混交研究その2

今日は以下の三つの史料を調べました. ザバレラ『混交について』 Jacob Zabarella, Liber de mistione, in De rebus naturalibus (Frankfurt, 1607; repr. Frankfurt: Minerva, 1966), 451-480. バッソ『反アリストテレス自然哲学』 Sebastian Basso, Philo…

混交研究その1 

ベーコンもひと段落したので,次の作業に入らないといけません.混交について今日はスカリゲルの議論をまとめる作業をしました.さすがに発表のために一度調べただけあって,ラフなまとめはあっという間に終わってしまいました.自分で言うのもなんですが,…

お休み

週末のお休みということでエヴァを見に行ってきました.上から落ちてくる敵と戦う場面がよかったです.走っているロボットの描写にすごい疾走感を感じました.あそこ何枚使ってアニメ作ったんだろう….あと「ビーストモード!」と叫んで変身する場面には吹き…

ルソー,共感覚

今日はルソーの良心概念と,文学作品に現れた共感覚についての二つの発表を聞きました. 最初の発表はルソーが持っていた市民宗教の構想が,社会的感情としての良心によって基礎づけられていたと論じるもので興味深かったです.ただもう少し文章が読み手に優…

ベーコン研究その17

イントロを書きました.うまくかけた気はまったくしないのですけど,まずはこれで人に見てもらいましょう.どうせいつもの友人に「にくさん何を言っているか全然わからないです!序文は全部書き換えてください!!」といわれるのが落ちでしょうし. 序文を書…

ベーコン研究その16

苦しみながらようやく結論を書きました.あとはさらに書くのがつらい序文です.その準備のために,ベーコンの自然学と神学との関係に関するケンブリッジコンパニオンの項目に目を通しました.ベーコンの哲学を「神性が駆逐されているにもかかわらず,奇妙な…

馬力がでない

疲れがたまっているのかなかなか力が出ません.文章を書くことができない.

日本18世紀学会に行ってきました

今日は朝から日本18世紀学会の大会にお邪魔してきました.聞いた発表は以下の二つです. 有賀 暢迪「言語から見たベルリン科学・文学アカデミー、1746-66年」 桑原 俊介「シュライアマハー解釈学における予見(Divination)の方法の歴史的系譜―― Fr・A・ヴォ…

ベッサリオンとパルメニデス

今日はいろいろあって集中力が全く出ませんでした.とりあえず単純作業的なことをこなそうと思い,ベーコンではなくベッサリオンを見ていました.彼はプラトンの『パルメニデス』だけではなく,パルメニデス自身の詩の分析もしているのですね.実はパルメニ…

ベーコン研究その15

『Cogitationes de natura rebus』はなかなか興味深い作品でした.ベーコンは物質が直接的にtransmutationすることを認めているのですね.ここからデモクリトスが原子が不変であり,大きさの違う原子の組み合わせで万物が生じると考えたことが批判されます.…

ベーコン研究その14

『Confession of Faith』を読みました。あまり面白いことは書かれていません。ベーコンにとって堕落の問題は非常に重要ではあるものの、それが物質論と関連付けられて論じられるのはまれのようです。 明日は『Cogitationes de natura rerum』に当たります。…

ベーコン研究その13

今日のお仕事はセヴェリヌスの関連がありそうな箇所のブラウズ、Manzoの真空に関する論文、及び著作の調査です。Manzoはベーコンのパラケルスス主義に関する主たるソースはセヴェリヌスで、その裏付けとしてベーコンによる種子という単語の利用まで挙げてい…

ベーコン研究その12

今日はダレ気味でした。英語で書かれた論文を三つほど。原子論について、自然法則について、摂理についてと一本ずつ。

伊東、動物園

本日のナチュラルヒストリーの歴史研究会で伊東剛史さんから論文を三つ頂きました。ありがとうございます。 「19世紀ロンドン動物園における科学と娯楽の関係―文化の大衆化と商業化に関する一考察―」、『社会経済学史』、71(2006年)、681-703頁。 「『社会…

地質学史懇話会会報 第32号

目 次 地質学史懇話会のお知らせ 地質学史懇話会2008年総会報告 (12月23日 東京・王子) <論説> 林信太郎:秋田地学教育学会の57年史(1952-2009) 八耳俊文:上海自然科学研究所化学科の中国人研究員,張定訢の生涯と業績 吉岡 学:榎本武揚は日本地質学史…

ベーコンその研究その11

今日は発表本番でした。有益な議論をすることができてよかったです。これからの課題を思いつくままに列挙するなら 堕落について調べる 序文を書くためにリーズの論文を読み込む Manzoが書いたスペイン語の本をもう少し読む(ようやく届いたので) 読むべき二…

ベーコン研究その10

発表のタイトルは フランシス・ベーコンによる創造,摂理,堕落の原子論的解釈―テレージオ批判からのアプローチ― というものになりました。なんか副題の部分がいけていないのですけど、とりあえず発表はこれで行きます。 問題はまだ序文と結論を書いていない…

ベーコン研究9

原稿の序文を書いてみてそのあまりの出来の悪さに自分でも驚いてしまいました.ただ今ここでこれを訂正するよりも,最後まで書いてしまってからもう一度戻ってきて書き直した方が良いと思うので,さしあたりはこのまま先に進みたいと思います.

連絡

今から日曜日まで、もしかしたら月曜日まで私はスカイプにもメッセンジャーにもグーグルトークにも現れません。またブログの更新も(おそらくは)行いません。携帯を使ってメールの確認はするので、緊急の連絡がある場合は、kuni.sakamoto@gmail.comまでお願…

ベーコン研究8

昨日紹介したManzoによるスペイン語で書かれたベーコン研究書の中から,テレジオ批判,神話解釈,物質の能動性について書かれた箇所を読みました.特に能動性について論じた部分は非常によくかけていました.ただし私が行いたいのとは違う角度から論じていま…

ベーコン研究7

Manzo, Silvia. Entre el atomismo y la alquimia la teoría de la materia de Francis Bacon. Buenos Aires: Biblos, 2006. 今日になってこんな研究があることに気がつきました。グーグルブックで少し内容を見ただけでも、今後のベーコン研究にとって必須…

ベーコン研究その6

EMSの第4巻(99年)に掲載されたManzoの論文を読みました。ベーコンが方法論的には哲学と神学を分けるべきとしながら、実際に哲学を論じる際には聖書に基づいた神学的議論を行っていることの意味を論じています。いい論文ですけど、思ったほどにはベーコンの…

槍ヶ岳登山計画

夏に北アルプスは槍ヶ岳に登ろうという計画を練っています。 ちなみに山頂はこんな感じ http://yakedake2544.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/04/13/p1010092.jpg http://wadaphoto.jp/japan/images/kitaa09l.jpg 誰か一緒に登り…