2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

形而上学の400年

Metaphysical Themes 1274-1671作者: Robert Pasnau出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2011/04/22メディア: ハードカバー クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る なんともすごい研究が現れました。発売前からアダムさんが注目して…

科学史学会年会一日目

5月28日から29日にかけて東京大学駒場キャンパスにて日本科学史学会の年会・総会が開かれます。 今日は1日目ということで朝から発表を聞きに行きました。有賀暢迪さんの発表はプロの仕事と呼ぶにふさわしい完成度を誇っていました。今後自分の発表を用意する…

形象なのかヴィジョンなのか 天使の個物認識論

週末にいろいろあった疲れのためかいまいち集中力が出ず、執筆もあまり進みませんでした。 いまは天使(知性)は個物を認識することができるかという問題について書いています。まさにスコラ的な不毛な問いに思えますけど、昔の人にとっては天使の実在性とい…

秘密の外出

昼はナチュラルヒストリーの歴史研究会に出席しました。ラドウィックの『時間の限界を破る』もいよいよ9章までを読み終え残るは10章と結論のみとなりました。深夜に思わぬ事情で外出。あれはこういうところには書かないほうがいいのかしら。

天使の認識論

『トマスの天使哲学』James Collis The Thomistic Philosophy of the Angels (Washington, D.C.: Catholic University of America Press, 1947). 今日はこの本の第4章「天使の認識 Angelic Cognition」を読んでノートをとりました。 この問題の肝は、人間が…

リヴァイアサン読書会第2回

Leviathan and the Air Pump: Hobbes, Boyle, and the Experimental Life作者: Steven Shapin,Simon Schaffer出版社/メーカー: Princeton Univ Pr発売日: 1989/10/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見る 生…

中世における照明の理論

今まとめている部分で関連する術語がしばしば現れることから、『ケンブリッジ版中世哲学史』から「神の照明 Divine Illumination」と題された章を読みました。The Cambridge History of Medieval Philosophy 2 Volume Boxed Set作者: Robert Pasnau,Christin…

科学史、技術史と医学史

科学史の専門雑誌であるIsisの最新号が届きました。特集であるフォーカスのコーナーでは、科学史、技術史と医学との関係が取りあげられています。イントロダクションには、医学史が持つ強み(病院などの社会的次元を記述に組み込むことに一日の長があるなど…

ジル・クレイ論文集

今さらながらVariorumシリーズで出されているジル・クレイの論文集を借り出してきました。Classical Traditions in Renaissance Philosophy (Variorum Collected Studies)作者: Jill Kraye出版社/メーカー: Routledge発売日: 2002/07/10メディア: ハードカバ…

知性に関するいくつかの疑問

家にこもって次に執筆すべき部分に関する調査を行いました。まとめるべき情報については整理できたものの、まだいくつか疑問点が残っています。 何かを知解(intelligere)したものは、そうやって知解されたものと同一のものになるという見解は誰が提唱して…

ガンのヘンリクス入門

ガンのヘンリクス(ca. 1217-1293)について調べようと思ったら、まずは『哲学の歴史3 神との対話』に収められた、加藤雅人「ガンのヘンリクス」を読むといいです。それからはVanhamel, ed., Henry of Ghentの巻末に充実した文献目録が付されているので、そ…

中世哲学事典

Springer書店から『中世哲学事典』が発売されたことをアダムさんに教えてもらいました。 Encyclopedia of Medieval Philosophy - Philosophy between 500 and 1500 | Henrik Lagerlund | Springer アダムさんいわく、 最近出た『中世哲学百科事典』(http://…

『オックスフォードラテン語辞典』第2版

なんと『オックスフォードラテン語辞典』の第2版が2012年3月に発売されるようです(アマゾンでは4月となっていますけれど出版局の公式ページでは3月の予定です)。Oxford Latin Dictionary (Dictionaries)作者: P. G. W. Glare出版社/メーカー: Oxford Univ …