2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アヴィセンナの発生論:『治癒』「動物論」より

夜遅くにひでみさんの研究室に押しかけて、一緒にアヴィセンナを読んでもらいました。『治癒』「動物論」の第1章です。 アヴィセンナによれば、性交により男性の精液が女性の精液と混じり合うと、前者が後者を動かしてまず心臓を形成します。続いてこの心臓…

ゲマを探せ

寝る直前にコルネリウス・ゲマの肖像画の出典を調べる作業をしました。 まずはwikimediaに行って、cornelius gemmaで検索。 http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cornelius_Gemma_Lovaniensis.jpg ここの出典を見ると、スミソニアン博物館のサイトに飛ば…

植物の霊魂が世界霊魂か:ガレノス『胎児の形成について』

Selected Works (Oxford World's Classics)作者: Galen,Peter N. Singer出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2002/06/01メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る こちらのガレノス英語訳集を使って『胎児の形成につい…

中世ユダヤ文化における科学

Science in Medieval Jewish Cultures作者: Gad Freudenthal出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2012/01/23メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る フロイデンタールが編者をつとめる論文集が出る模様です…

中世の形成力

今日はまず「アバノのピエトロによる霊魂、および形相の生成の理論」Bruno Nardi, "La teoria dell'anima e la generazione dell forme secondo Pietro d'Abano," in Saggi sull'aristotelismo padovano dal secolo XIV al XVI (Florence: Sansoni, 1958), 1…

アヴィセンナの生成論

ここ数日は生成についてアヴィセンナが論じたことを調べていました。彼の主著である『治癒』のラテン語訳校訂版はまだ動物論の部分をカバーしていないため、読みにくい字体の古い版を手に取らなければなりませんし、またそもそもアヴィセンナのラテン語訳は…

付帯性の独立 Des Chene, Physiologia, ch. 5, sec. 3

Physiologia: Natural Philosophy in Late Aristotelian and Cartesian Thought作者: Dennis Des Chene出版社/メーカー: Cornell Univ Pr発売日: 2000/10/01メディア: ペーパーバック クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る Dennis Des Chene, Phy…

16世紀から17世紀の発生論の基礎

The Life Sciences in Eighteenth-Century French Thought作者: Jacques Roger,Keith Rodney Benson,Robert Ellrich出版社/メーカー: Stanford Univ Pr発売日: 1998/03/01メディア: ハードカバー クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る 基本に立ち…

翻訳(とりあえず)終了

スカリゲルの『演習』から生成と混交について述べた箇所を抜粋して翻訳するという作業がひとまずの終わりを迎えました。対訳形式で56ページあります。ここから議論をつくるとともに、それと合わせて翻訳を洗練させていきます。ただ最終的には古典語が得意な…

16, 17世紀の霊魂論

Anthropologien: Genese Und Konfiguration Einer, Wissenschaft Vom Menschen in Der Fruhen Neuzeit (Historia Hermeneutica Series Studia)作者: Simone De Angelis出版社/メーカー: De Gruyter発売日: 2010/05/12メディア: ハードカバー クリック: 2回こ…

埼玉大学訪問

今日は午後から埼玉大学の伊藤博明さんの研究室にお邪魔してきました。さすがに日本のルネサンス文化史研究を長らく引っ張ってきた研究者の部屋だけあって、非常に充実した蔵書を備えていました。「ピーコ」「アルチャーティ」といった名前が書かれた極太のA…