以前、カルダーノによる万物に神の三位一体の力が宿っているという学説を紹介しました。どうやらカンパネラも同じように万物に神が力、知恵、愛という三重の力を与えたと考えていたようです。この学説は初期の著作である『感覚によって証明された哲学』には現われず、『事物の感覚および魔術について』で現われるようになります。
このカンパネラの学説については
- シュミット、コーペンヘイヴァー、『ルネサンス哲学』、330-331
に書かれていたのですけど、今日の今日まで見落としていました。より詳細な記述が
- Bernardino M. Bonansea, Tommaso Campanella: Renaissance Pioneer, 144-63 Webcat
にあるとグラントは書いています。
カンパネラの著作では、
にまとまった記述があります。
問題はカンパネラとカルダーノの関係ですが、これについては調査が必要になりそうです。
- 作者: チャールズ・B.シュミット,ブライアン・P.コーペンヘイヴァー,Charles B. Schmitt,Brian P. Copenhaver,榎本武文
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 単行本
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