赤木氏は、こういう左翼に絶望して、むしろ八代尚宏氏の「正社員の待遇を非正規社員の水準に合わせる方向での検討も必要」という発言に共感している。これは当時、２ちゃんねるなどで激しいバッシングを受けたが、経済学者の多数意見（だがpolitically incorrectなので口にはできない）である。
分かれるところはどうやって正社員を非正規社員の水準に近づけるかの方法ですかね。八代氏の議論は結論は正しいと思いますが、それを実現するためのやり方に問題があるように思います。市場に任せていたらうまくいかないのではないかと。
あと飛躍するようですけど、これを実現するとなると専業主婦という階層は消滅しますよね。少なくとも70年代に全盛期を迎えて定着した家族モデルは持たないでしょう。となるとこれは単純な経済政策の領域を超えて、価値観のせめぎあいのようなものになる可能性が。
