2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

シュミット、『ルネサンス哲学』、アリストテレス主義

ルネサンス哲学作者: チャールズ・B.シュミット,ブライアン・P.コーペンヘイヴァー,Charles B. Schmitt,Brian P. Copenhaver,榎本武文出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/09/01メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見る 第2章「…

カルダーノ、『精妙さについて』前半

Elio Nenci, ed., Girolamo Cardano: De subtilitate, vol. 1 (Milano: Angeli, 2004). とどいたので調査。しかしあまりめぼしい成果は上がりませんでした。もとめているものがまだ出ていない下巻に入っているのか、それとも『精妙さについて』を探しても何…

再セットアップ

パソコンの動作があまりに遅くなっていたので、再セットアップを行いました。動きが購入当初に戻って快適です。うまく動かなくなっていたスカイプも問題なく動くようになりました。

古代アリストテレス主義研究の決定版 - Paul Moraux, Aristotelismus

『紀元後1世紀のアリストテレス主義ルネサンス』 Paul Moraux, Die Renaissance des Aristotelismus im I. Jh. v. Chr., Der Aristotelismus bei den Griechen : von Andronikos bis Alexander von Aphrodisias 1 (Berlin: de Gruyter, 1973). 『紀元後1,2…

セネカ,リプシウス,折衷主義

Michael Albrecht, Eklektik: eine Begriffsgeschichte mit Hinweisen auf die Philosophie- und Wissenschaftsgeschichte (Stuttgart: Frommann, 1994). あまりに大部な本なのでとりあえずセネカとリプシウスに関する部分だけ読みました(50-56, 144-151)…

哲学史家とイエズス会

Constance W.T. Blackwell, "The Case of Honoré Fabri and the Historiography of Sixteenth and Seventeenth Century Jesuit Aristotelianism in Protestant History of Philosophy: Sturm, Morhof and Brucker," Nouvelles de la République des Lettres …

スカリゲルの影響

Patricial Reif, “The Textbook Tradition in Natural Philosophy, 1600-1650,” Journal of the History of Ideas 30 (1969): 17-32. Kristian Jensen, “Protestant Rivalry: Metaphysics and Rhetoric in Germany c.1590-1620,” Journal of Ecclesiastical …

ギリシア人注釈家 - アフロディシアスのアレクサンドロス

ギリシア人注釈家でグーグル検索するとid:Freitagさんのサイトが最初に出てくるのですね.日本はギリシア哲学研究が盛んな国ですけど,まだ注釈家の方にまでは手が回っていない状況のようです. それはともかくアフロディシアスのアレクサンドロスについて重…

Kelley, 折衷主義

「折衷主義と観念の歴史」 Donald Kelley, “Eclecticism and the History of Ideas,” Journal of the History of Ideas 62 (2001): 577-92. 近代の折衷主義の歴史がリプシウスと共にはじまり,ラブジョイにまで到達するという筋立て.各論者に割かれた議論自…

宗教学研究室ホームページ

本郷の宗教学研究室に欲しい本があります.文学部研究室は行ったはいいけど,開室していないことがあっていやだなと思ったら,なんと宗教学研究室にはホームページがあって開室日時がばっちり書いてある! 宗教学研究室 すばらしい.すべての研究室がこのよ…

ディスプレイ調節

輝度 34 コントラスト 34 色温度 sRGB 眼精疲労軽減のため試行錯誤中.

Freudenthal, The Medieval Astrologization of the Aristotelian Cosmos

「アリストテレスのコスモスの中世における占星術化」 Gad Freudenthal, “The Medieval Astrologization of the Aristotelian Cosmos: From Alexander of Aphrodisias to Averroes,” Mélanges de l’Université Saint-Joseph 59 (2006): 29-68. これは歴史に…

Mahoney, Neoplatonism, the Greek Commentators

Edward P. Mahoney, "Neoplatonism, the Greek Commentators and Renaissance Aristotelianism," in Neoplatonism and Christian Thought, ed. Dominic J. O'Meara (Albany: State University of New York Press, 1982), 169-177. 前半はNicoletto VerniaとA…

Schmitt, Eclectic Aristotelianism

Charles B. Schmitt, Aristotle and the Renaissance (Cambridge, MA: Harvard University Press, 1983), 89-109. 「折衷主義的アリストテレス主義」と題された章. プラトン主義ほどではないにせよ,ルネサンスのアリストテレス主義は折衷主義的であった. …

イアンブリコス『魂について』訳注

伊藤雅巳・金澤修・金子善彦・河谷淳・栗原祐次・中村公博・納富信留・波多野知子(共訳)『イアンブリコス『魂について』訳注』(37頁,慶應義塾大学21世紀COE人文科学研究拠点「心の統合的研究センター」報告書,2007.3). 雑誌『西洋古典学研究』の最新…

講演会

今日はチャールズ・バーネット氏の講演会が東京大学本郷キャンパスでありました.とりあえず自己紹介のときから「坂本です.はい,宣伝です.デビュー論文が来年JHIから出ます」と言って,さらに講演後にはドサクサにまぎれて論文の原稿をバーネット氏に押し…

新プラトン主義とキリスト教

『新プラトン主義とキリスト教思想』 Dominic J. O’Meara, ed., Neoplatonism and Christian Thought (Albany: State University of New York Press, 1982). メインはマホーニィによるルネサンスにおけるギリシア人註釈家の受容を扱った一本です.フィチーノ…

テオフラストゥス,『植物誌』の翻訳が刊行開始

「西洋古典叢書」からテオフラストゥス『植物誌』の翻訳が刊行されるらしいです.全3巻の予定.今月に第1巻が出ます.ここを参照. 口絵 内容目次 第一巻 植物の研究法、および、植物の諸部分について 第二巻 繁殖、とくに樹木の繁殖について 第三巻 野生の…

フェルネル,『事物の隠れた原因について』の英語訳

Jean Fernel, Jean Fernel’s On the Hidden Causes of Things: Forms, Souls, and Occult Diseases in Renaissance Medicine, ed. and trans. John M. Forrester (Leiden: Brill, 2005). Jean Fernel's On The Hidden Causes of Things: Forms, Souls, And O…

第五元素,スカリゲル vs. カルダーノ論争など

HWPは最終巻の総索引が出てかなり使いやすくなりましたね. 「第五元素」 M. Vollmer, “Quintessenz,” in Historisches Wörterbuch der Philosophie, ed. Joachim Ritter (Basel: Schwabe, 1989), 7:1838-1841. 物足りない.紙幅の関係もあるのでしょうけど…

劇評 - ダニエル・ベロネッセ演出『溺れる男』

もう、決して子供が生まれることはない舞台―ダニエル・ベロネッセ演出『溺れる男』 : tif08 劇評通信 友人の北村紗衣氏の劇評が掲載されています.チューホフ『三人姉妹』の登場人物全ての性別を入れかえてつくられた『溺れる男』という作品への劇評です.北…

ソクラテス以前哲学者断片集,ドゥルーズとストア派

内山勝利〔編〕,国方栄二〔他訳〕『ソクラテス以前哲学者断片集』全6冊,岩波書店,1996-1998年. 時々必要になるのでこの際揃えることにしました. 近藤智彦「『出来事』の倫理としての『運命愛』 - ドゥルーズ「意味の論理学」におけるストア派解釈」,小…

4人でスカイプ

4人でスカイプチャット中.会話が乱れ飛んでなんともカオスな展開になっています.

何もせず

今日は何もせず.キットカットはなんであんなにもおいしいのかについて考えていました.

カルダーノ 『精妙さについて』,校訂版

Elio Nenci, ed., Girolamo Cardano: De subtilitate, vol. 1 (Milano: Angeli, 2004). 『精妙さについて』第7巻までの校訂版です.日本の図書館にはないようなので注文を出しました.円が高いので安く感じます.今月中には届くかな.

西洋古典学会がプラトンだらけな件

http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/classics/CSJ/csjJ.html 発表内容を見るとプラトンが4つあります.すばらしい.対して文学関係のものは2つと少なめ.しかも両方ともギリシア文学でラテン文学はなし.日本の西洋古典学は哲学,歴史学が中心で文学に関してはな…

比べてみよう - ホラティウスの翻訳

Lupa saeva - Carmina I 13 ラテン語徒然 ホラーティウス『歌集』第1巻第13歌 ホラティウス『歌集』第1巻第13歌の翻訳です.最初のやつはid:saebouさんによるもの.二番目のやつはメレアグロスさんの作品です.並べて読んでみると,それぞれの訳文に訳者の個…

折衷主義,教科書

「折衷主義と観念の歴史」 Donald Kelley, “Eclecticism and the History of Ideas,” Journal of the History of Ideas 62 (2001): 577-592. 「折衷主義か懐疑主義か.初期啓蒙期の問題」Martin Mulsow, “Eclecticism or Skepticism? A Problem of the Early…

HWP - Seele

Historisches Wörterbuch der Philosophieの"Seele"の項目から,"Renaissance; 16 Jh."と題された節を読みました.Edward P. Mahoneyが執筆を担当しています.5ページに圧縮された記述であるものの,当時の議論の様子がおぼろげながら分かるかな. 基本文献…

リプシウス,スカリゲル,カソボン.スカリゲルの言語理論

『16世紀の文学的勝利:ユストゥス・リプシウス,ヨセフ・スカリゲル,アイザック・カソボン』 Charles Nisard, Le triumvirat littéraire au XVIe siècle: Juste Lipse, Joseph Scaliger et Isaac Casaubon (Paris: 1852; repr., Geneva: Slatkine Reprints…