2009-01-01から1年間の記事一覧

知性と天使の研究その1 基本文献

世界霊魂研究も一段落したので、次の課題に取り組まなければなりません。個々の部分の完成度を挙げることよりも、いまは最低限必要となる著作の解読作業を進める必要があります。 というわけで知性論です。知性といっても人間が持つそれではなくて、天にいる…

本の裁断

http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC%E3%81%AF%E5%88%86%E8%A7%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%81%97%E3%81%A6%E5%AF%9D%E5%BA%8A%E3%82%92%E7%A2%BA%E4%BF%9D-%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E6%89%8B%E9%A0%86%E8%A7%A3%E8%AA%AC/lm/R317TT7N23LV…

世界霊魂研究その23 一区切り

非常にさっぱりした色気も何もない結論になってしまいました。 カルダーノの世界霊魂論へのスカリゲルの批判を検討することによって、彼らが世界の秩序について根本的に異なる考えを有していていた事が分かった。確かに彼らは秩序の保存が最終的には神によっ…

世界霊魂研究その22 結論

ようやく結論にまで到達しました。なんとか年内のうちに結論の前半部分は書いてしまおうと思います。序文、結論後半部分、議論の流れを乱す恐れのある若干断線気味の部分はあとからまた戻ってくるということで。

アリストテレスの目的論 Sedley

「アリストテレスの目的論は人間中心的か?」David Sedley, "Is Aristotle's Teleology Anthropocentric?" Phronesis 36 (1991): 179-96. アリストテレスの目的論が宇宙論的なスケールの下で構想されていたと主張する論文です。この解釈に対しては、アリスト…

Johnson, Aristotle's Teleology

Aristotle on Teleology (Oxford Aristotle Studies)作者: Monte Ransome Johnson出版社/メーカー: Oxford University Press, USA発売日: 2008/03/20メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 『アリストテレスの目的論』と…

翻訳検討会

ラテン語作品の邦語訳を検討する会が三ヶ月振りにありました。前日の作業で疲れ果てていたため、検討中もあまり頭が働かず、かつ最後には少し早めに切り上げさせてもらいました。ご迷惑をおかけして申し訳ない…。

用事

今日も一日私用でした。

用事

明日まで私用のため仕事はできません。

打ち上げ

昨日に続いて今日も打ち上げです。今日は非常勤講師の方によるゼミの打ち上げ。なぜか競馬の話で盛り上がりました。いや、競馬って見たことないのですけどね。

ゼミの打ち上げ

今日は指導教員のゼミの打ち上げでした。id:sumidatomohisaさんからオーラルヒストリーの実践話を少しきいたりとか。

世界霊魂研究その21 難所

うーん、いま書いている箇所は難所です。昨日触れたプラトン写本に付されたスコリアの部分を扱う部分です。しかもそのあとにくるデミウルゴスとアリストテレスの「自然」概念の関係を論じた箇所もまとめるのは至難の業です。これは一段落書くのに頭を抱えて…

博士論文の草稿検討

寝る前は今年度提出予定の博士論文の草稿を見ていました。イエズス会宣教師たちによる日本への西洋宇宙論の導入を扱ったものです。日本に関する部分については私に言えることはありません。一方西洋哲学の部分については、見た方がよい参考文献やラテン語の…

マリオが楽しい

お昼から夜にかけては『New スーパーマリオブラザーズ Wii』を友人の家でプレイしました。いやぁ、これは名作。あんなに笑いの絶えないゲームってなかなかないですね。「ちょ、お前どけよ!」「あ、いまの協力プレイになってない?」「ああ、そこで待ってて…

世界霊魂研究その20 Allen, The Sublunar Demiurge

Michael J. B. Allen, "The Sublunar Demiurge," in Icastes: Marsilio Ficino's Interpretation of Plato's Sophist (Berkeley: California University Press, 1989), 83-116. 午前中はこれ。『ソピステス』の主要写本に付されたスコリアと、そのフィチーノ…

Enciclopedia Filosofica, ed. Melchiorre

昨日紹介したグレゴリーの論文は、イタリアのBompianiから出されているEnciclopedia Filosoficaに収録されています。この事典について気になったので調べてみました。 前世紀中頃に出された百科事典の改訂版のようです。全12巻ですでに完結しています。全巻…

世界霊魂研究その19 復帰 Gregory, Anima del mundo

さて今日から気を取り直して研究です。まずはグレゴリーによる世界霊魂説の歴史についての概説を読みます。→読みました。よくまとまっていて勉強になりました。 Tullio Gregory, "Anima del mundo," Bruniana & Campanelliana 12 (2006): 525-35. 興味深かっ…

バタ

今日から週明けにかけて少しバタバタします。それが終わったらようやく落ちつくかな。

古代史論文検討会

今日はお昼から古代史の論文の検討会でした.時間をかけて練っているうちにだんだんと論旨もはっきりとしてきましたし,英語も(まあ私が判断できるレベルでは)雑誌に載っていてもおかしくないものになってきたと思います.

東工大で発表

今日は東京工業大学で発表をしました.多くの人が近現代の,それも日本やアメリカのことを研究している場所なので,話がすべることを恐れていたのですけど,とりあえずある程度は通じたようです.発表が終わった後に少しお茶を飲みながら,『科学史研究』と…

直し続き

朝の10時から夜の12時まで研究室でがんばりましたけど、もう一作業必要なようです。明日で終わりで明後日から執筆に戻る予定です。あ、でも火曜日は東京工業大学で発表で、木曜日は古代史関係の論文の検討会か。なんだかんだでいろいろあるな。ちゃんと執筆…

紀伊国屋とアマゾンを比較すると少しだけ紀伊国屋の方が安い

近頃本をいくつか買っていて気が付きました。同じ本ならアマゾンよりも紀伊国屋の方がなぜか少し安い。 たとえばもうすぐペーパーバックが発売されるシライシのカルダーノ研究書。Clock & the Mirror: Girolamo Cardano & Renaissance Medicine (Princeton L…

論文の直し

お昼から同じ研究室に所属する人の論文の直しをはじめ、結局夜までずうっとやっていました。あしたも同じ作業をすることになりそうです。

お祝い

特にそういうつもりで企画したわけでもないのに、結果的に出産を祝うことになった食事会に行ってきました。プレゼントであるぬいぐるみ(人形じゃないよ!)と花は結構喜んでもらえました。しかしなぜか食事会の料金の全額をお父さんに払ってもらうことにな…

世界霊魂研究その18

スカリゲルに関する最初のセクションがとりあえず書きあがり、次のセクションに入りました。

世界霊魂研究その17

今日も朝から博論執筆。→14時半までかけて1000語ほど。

カトリック教会での結婚式について

先日日本で行われているカトリック式の結婚式について、カトリック教会に詳しい人に聞いたところ、新郎と新婦がともに信者でなくとも教会で神父による結婚式を行ってもよいという許可が日本に対してだけローマ教皇から出されているそうです。なぜ日本だけか…

人形を買った

昨日はシュタイフでお目当ての人形を買うことができました。寝ている羊のやつです。うーん、かわいい。これはよい出産祝いになりそう。アイデアを出してくれたつのさんはさすがです。

シュタイフで人形を手に入れるぞ

今日は朝からシュタイフという人形屋さんに行ってきます。銀座にお店があるらしい。かわいいのを買うぞ。 電車の中では Nancy G. Siraisi, "Cardano, Hippocrates, and Criticism of Galen," in Girolamo Cardano: Philosoph, Naturforscher, Arzt, ed. Eckh…

世界霊魂研究その16

カルダーノの節を何とか書き終えました。この節はこれまで言われていたことを少しだけ違う角度から述べているだけなので、特にオリジナルな作品となっているとは言えないのですけど、その次に来る記述のためにはどうしても必要なのですよね。 今回分かったの…