2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧
Girolamo Cardano, De uno = Sobre lo uno, ed. José Manuel García Valverde (Florence: Olschki, 2009). id:saebouさんのおかげで手に入れることができました。ありがとうございます。 この論考の日本語訳として、 榎本恵美子訳、「G・カルダーノ〈一〉に…
昨日発売された『ミクロコスモス』への書評第一弾がはやくも現われました。 ミクロコスモス:Nordica mediaevalis:So-netブログ 『ミクロコスモス』を読んでいて誰もが感じるであろう点が見事に指摘されています。 本論集は、個別論文の単なる寄席集めでは…
ミクロコスモス 初期近代精神史研究 第1集作者: 平井浩出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2010/02/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 17人 クリック: 658回この商品を含むブログ (34件) を見るid:Freitagさんこと、bibliotheca hermetica主催者ヒロ・ヒ…
1995-2009 年のあいだにイブン・シィーナーについて日本で何か書かれた方、あるいは書かれたものについて知っている人、どんな些細な情報でもよいので中西悠喜さんまで知らせてください。連絡は下記サイトから。An Annotated Bibliography of Ibn Sînâの補遺…
ミクロコスモス 初期近代精神史研究 第1集作者: 平井浩出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2010/02/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 17人 クリック: 658回この商品を含むブログ (34件) を見る 初期近代精神史研究のための新しい雑誌『ミクロコスモス』…
カルダーノの『事物の多様性について』を少し読んだので、以下にちょっと殴り書きをして起きます。何も整理されていないのでご注意を。 さて同書には次のような一節があります。 その部分が全体[i.e. 世界霊魂]から区別されているような精神の中では、全体…
表題どおり、カルダーノの『精妙さについて』の書誌情報をまとめました。第一版と第二版の情報は網羅的なものではありません。地名や名前から当該書籍のWorldCat情報へ飛ぶことができます。Google、Gallica、及びBiumと書かれたリンク先からは、当該書籍をダ…
『ミクロコスモス 初期近代精神史研究』第1集の発売がせまっています。すでにみなさんも上のエントリーでご覧になっている通り、ジャケット写真も公開されています。いや、聞くところによると執筆者のところにはすでに実物が届いているそうです! そして発売…
先日話題になったヒポクラテス文書についてのPeckの博士論文を複写する依頼を出しました。おそらく確認できる唯一の所蔵場所であるケンブリッジに問い合わせが行くと思います。 この前取り寄せたEndressの博士論文は大英図書館にあったので2,500円くらいで手…
今日はこの春から広島大学で教員となる予定の隠岐さや香さんの壮行会でした。職を得ても資料を読むことと、フランス語で執筆することをやめないでくださいと厚かましくもお願いしてしまった。 okisayaka's page
気がつけばあと数日で『ミクロコスモス』が発売されますね。専用ブログの方では内容紹介が行われています。興味のある方はチェックを! 『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』
今日は夕方に外出するまではリチェティによるカルダーノ批判を読んでいました。熱は魂ではなく、そのために生成のさいに質料を整備する道具的な役割を果すことはできても、そうやって整備された質料に魂を与えるということはできないという線での批判が行わ…
今日は『永遠性の秘密について』の節の冒頭に入る2つの段落を書きました。執筆がはじめられた時期、当初の構想、その後の刈り込み、最終的な出版の断念といったことをまとめつつ、続く世界霊魂についての議論につなげていきます。 明日からは『永遠性の秘密…
今日の朝id:Freitagさんと探していたPeckの博士論文を、ケンブリッジ大学の所定のカタログで検索したところ下記のURLがヒットしました。 http://ulmss-newton.lib.cam.ac.uk/vwebv/holdingsInfo?bibId=5352 ケンブリッジにあることは分かりますけど、ページ…
『私の書物について』Girolamo Cardano, De libris propriis: The Editions of 1544, 1550, 1557, 1562, with Supplementary Material, ed. Ian Maclean (Milan: FrancoAngeli, 2004). 届いたので序文を半分ほど読みました。これまたすばらしい。カルダーノ…
2月11日 夕方から家に人が… 12日 昼に食事会 16日 古典語研究会 19日 隠岐さん壮行会 23日 ベーコンに関する修士論文の合評会 24日 有賀暢迪さんを囲む会 28日 世界霊魂原稿締切(nさんに提出)、科学史学会シンポジウム申込み締切り 3月2日 古典語研究会 3…
今アマゾンを見たら、『ミクロコスモス』の売り上げランキングが1,314位にまで上がっていました。(2月10日12時17分)→今見たら1,201位だった(15時04分)。→1183位になった(21時14分)→743位まで上昇しています(21時41分)。さすがにこれ以上は無理?
昨日書いた700ワードほどを見直しているうちに一日が終わってしまいました。がまんがまん。 そう言っているあいだにカルダーノの『我が著作について』の新しい校訂版が発送されたとの知らせが。この著作でマクリーンが校訂とは期待がふくらみます。
「アリストテレス『天について』のアラビア語訳」 Gerhard Endress, "Die arabischen Übersetzungen von Aristoteles' Schrift De caelo" (PhD. diss., Frankfurt, 1966). 入手しました。その筋の人はみな持っているでしょうけど、やはりそれなりのレアアイ…
ようやく『永遠性の秘密』を扱う節を書きはじめました。亀の歩みで少しずつ。
眠くて何もする気が起きないので、目についた記事について少々書いておきます。 哲学雑誌ランキング - まとまり日記 欧州科学財団が出すと言っていて一時期話題になっていた雑誌のインデクス化の(暫定的な?)結果のようです。ただ、財団のホームページに行…
Ian Maclean, "Cardano and His Publishers 1543-1663," in Girolamo Cardano: Philosoph, Natur-forscher, Arzt (Wiesbaden: Harassowits, 1994), 313-17. すばらしい。カルダーノに関心がある人だけでなく、当時の出版形態に関心がある人すべてに進めたい…
Guido Giglioni, "The Cosmoplastic System of the Universe: Ralph Cudworth on Stoic Naturalism," Revue d'histoire des sciences 61 (2008): 313-31. カドワースが世界を動物ではなく植物とみなすようなストア派の断片に好感をいだいていたとあるけど、…
Satan's Rhetoric: A Study of Renaissance Demonology作者: Armando Maggi出版社/メーカー: Univ of Chicago Pr発売日: 2001/09/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る 少しだけ『永遠性の秘密』について書かれています。グーグル書籍…
カルダーノは万物の中に、神から与えられた力が宿っていて、この力の作用によって世界の秩序は維持されていると考えていました。この力は『精妙さについて』のような自然哲学関係の著作では天に由来する熱であると論じられています。これにたいして『永遠性…