スカリゲル,ゼンネルト,バッソン

 スカリゲルによれば形相は神的なものです.なぜ形相が神的かというと第五元素から構成されているからとなります.この論拠として用いられるのが『動物発生論』第2巻第3節の記述です.

 このようなスカリゲルの第五元素の議論を拡大して,鉱物界にも適用したのがゼンネルトです.そして,そのゼンネルトを若い頃熱心に読んでいたのがロバート・ボイルになると.

 逆に(個別の)形相に神的な要素を認めることを拒絶したのがバッソンで,彼はスカリゲルの学説を批判しています.