ジャンフランチェスコとプラトン主義

 id:Freitagさんから送っていただいたアメリルネサンス学会でのとある発表資料に目を通しました。抜粋されている文章を読む限りでは、ジャンフランチェスコはプロクロスやポルピュリオスといったプラトン主義者をキリスト教の敵であると断罪しています。さらにプラトン主義者のシネシオスが夢による未来予知に価値を認める間違いを犯したと非難されます。しかし同時にイアンブリコスは根拠のない未来予見に同意を与えなかったという点で正しかったともされます。というわけで、これだけ読むとジャンフランチェスコにとっては、とにかく異教徒の占星術や予言はすべてでたらめであって、それに合致する意見を述べているときにだけプラトン主義者の正しさを認める、ということになります。…がこれではなんだか議論として当たり前すぎるので、きっと当日の発表にはレジュメからは読み取れない隠し味が…。