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A Commentary on Livy, Books Vi-X
- 作者: S. P. Oakley
- 出版社/メーカー: Clarendon Pr
- 発売日: 1999/06/24
- メディア: ペーパーバック
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A Commentary on Livy, Books Vi-X: Books Vii-VIII
Commentary On Livy Books Vi-x
A Commentary on Livy: Books VI-X
うーん、すさまじい。届いた本を手にとってパラパラ見てみたのですが、イントロダクションが379ページ、注釈部分が340ページほどあります。これがあと三冊続くんですからね。
著者のOakleyという人は、この本が1996年に出るまでには、ほとんど何の業績もなかった人で、博士号を取ってから12年間この注釈書の準備にひたすら明け暮れていたそうです。序文にも「何にも業績もない僕にお金を出してくれてありがとう」なんて書いてあります。
ラテン文学の注釈書といえば、最近ではNisbetという学者がホラティウスの『歌集』につけたものが有名ですけど、これもそれに匹敵する地位を獲得するんでしょうねぇ。
イントロを読んでいて面白かったのは、Oakleyが6巻から10巻の執筆年代を紀元前30年から25年のあいだにおいていることです。
すると、『ローマ建国以来の歴史』のこの部分は、ウェルギリウス『アエネーイス』、ホラティウス『歌集』、『書簡詩』、プロペルティウスの3巻と4巻、オウィディウスの全作品よりも前に書かれたことになります。確かにそう言われてみればそうですね。