モリナ

 モリナ(Luis de Molina 1535-1600)という人物について調べています。岩波の哲学思想事典によれば

1588年にリスボンで出版された『自由意志と恩寵の賜物との調和』において、フォンセカが1565年カメラリウスにしたがって展開させていた神の予定に先立つ予知の考えを発展させ体系化した。

だそうです。『自由意志と恩寵の賜物との調和』の英語部分訳としてOn divine foreknowledge : part IV of the Concordiaが、日本語の(!)部分訳が近世のスコラ学に収録されています。
 ウェブ上の情報としては
CATHOLIC ENCYCLOPEDIA: Luis de Molina
Luis de Molina
Luis de Molina – Wikipedia
などがあります。二番目のものが特に優れています。
 新しめの研究書としては[WorldCat.org]があるようです(アマゾンコムの方にしっかりとしたレビューがあります。)。
 まずはLeibniz on freedom and determinism in relation to Aquinas and Molinaから入るのがいいのかもしれません。