無神論

 今読んでいる17世紀のテキストの中に古代の無神論について書かれていたので、それについて調べています。挙げられている無神論者は、ディアゴラス、ヒッポン、プロタゴラス、テオドロス、プロディコス、クリティアス、エウリピデスカリマコスです。
 このうちカリマコス以外は、古代の文献で無神論者であると指摘されたことがある人物です。ヒッポン以外はセクストゥス・エンピリコスがまとめて指摘してくれていますし、ヒッポンに関しても例えばアエティオスやクレメンスが指摘しています(マニアックな人ばっかりだ)。
ここまでは

WINIARCZYK, MAREK   Wer galt im Altertum als Atheist?
  Philologus.128(2)  157-  1984  (ISSN:00317985)

という論文が網羅的に調べてくれています。
 しかしカリマコスが。。。カリマコス無神論者であると指摘した古代の文献がなくて途方にくれています。新プラトン主義者が讃歌を引用するときとかに言及したりしているのかもしれませんが。

→わかりかけてきました。偽プルタルコスの『学説史』1.7に怪しい記述が。