『ロムレア』内容

1. Praefatio Dracontii discipuli ad grammatiicum Felicianum (21)
2. Hylas (163)
3. Praefatio ad Felcicianum grammaticum (20)
4. Verba Herculis cum videret Hydrae serpentis capita pullare post caedes (53)
5. Controversia de statua viri fortis (329)
6. Epithalamium in fratribus dictum (122)
7. Epithalamium Ioannis et Vitulae (159)
8. De raptu Helenae (655)
9. Deliberativa Achillis an corpus Hectoris vendat (231)
10 Medea (601)

()内は行数です。この作品はすべて、Neapolitanus Bibli. nat. IV E 48 という写本に含まれています。他に伝承はありません。

 題名の『ロムレア』ついて:
 『ロムレア』を最初に全体のタイトルとしたのは、メイヤーの1890年の研究です。それ以前はCamina minoraとかCarmina profanaとか呼ばれていました。
 このメイヤーの見解をフォルマー(Vollmer)という研究者が採用して、このフォルマーがドラコンティウス研究の中心人物であったこともあり(校訂を行ったり百科事典の項目を執筆しています)、その後は『ロムレア』と呼ぶことが定着しています。
 ただし、これらの作品にドラコンティウス本人が『ロムレア』というタイトルをつけたのかどうかについては議論があります(フォルマーは本人がつけたという立場)。
 また今写本中でまとまっている作品が、ドラコンティウス本人の手によってまとめられたのかどうか、という点についても議論があります。