エラスムス

 これまでエラスムスの文章って『痴愚神礼賛』の一部しか読んだことがありませんでした。それで昨日あんまりにも何もやることがない、というか何もする気が起きないのでちょっと読んでいたのですが。。。

 ええっとそれで気がついたんですけど、この人ラテン語むちゃくちゃうまいです。比較の基準がないから、ただの感想にしかなりませんけど、それこそキケローとかタキトゥスとかそういうレベルにあるんじゃないでしょうか。
 このころのラテン語、要するに近代ラテン語*1ってやたら難しいわりになんていうんでしょう、ぜんぜん美しくないんです。デカルトとかデカルトとかデカルトとか。あと僕がよく読むガッサンディっていう人も。
 その点エラスムスは。。。『痴愚神礼賛』はあんまりにも難しくて美しいとか美しくないとかいう以前の問題だったのですが、『対話集』はけっこう鑑賞する余裕が出てきます。
 一文一文も短いし、ちゃんとした英訳もある(日本語訳も一部ある)ので、どこかで誰かといつかは。。。(ぶつぶつ)。

*1:ラテン語は時代順に、古典ラテン語、中世ラテン語、ネオラテン語というわけ方をしたりします。たぶん意味のない区分ですけど。