Robert Goulding, “Method and Mathematics: Peter Ramus’s Histories of the Sciences”, Journal of the History of Ideas 67 (2006): 63-85.
Librariana Honmanianaの方で紹介されていたので読みました。
ラムスが数学の歴史についてどのように記述したのかを扱った論文です。純粋に書かれている内容が面白いです。数学の歴史の記述の仕方が、ラムスの数学理解とどのように連動していたのかを、年代を追って解説しています。なお、論文の主題ではないので当たり前ですけど、論理学の部分では目新しいことは述べられていません。
とりあえずmathesis と言えば、なんといってもプロクロスが『原論』の1巻につけた注釈書を見なければならないとかいう基本中の基本情報をようやく知る…。
そのほかにもlove-joyさんが取り上げていたCopenhaverさんの(love-joyさんが読んでいたものとは別の)論文を読みはじめた。…のはいいけれど、劇的に難解で挫折しました。。。
Brian P. Copenhaver, “Valla Our Contemporary: Philosophy and Philology”, Journal of the History of Ideas 66 (2005): 507-525.
何か重要なことが論じられているような気がすると同時に、今は(=現時点でこの僕が)こういうことを考えていても仕方がないのかもという気もしてくる論文です。