初期近代

Schütze, Die Naturphilosophie in Girolamo Cardanos De subtilitate

『カルダーノ「精妙さについて」の自然哲学』 Ingo Schütze, Die Naturphilosophie in Girolamo Cardanos De subtilitate (Munich: Wilhelm Fink, 2000). Ingo Schütze: Die Naturphilosophie in Girolamo Cardanos "De Subtilitate" カルダーノの自然哲学を…

スタンフォード哲学百科事典

http://plato.stanford.edu/entries/gassendi/ ガッサンディの項目。執筆者は Saul Fisher さんです。全部読んだわけではありませんが、ガッサンディを研究することの意義が、「現代の経験主義の夜明け、機械論的哲学、現代哲学と古代、中世哲学との関係」を…

ステノ、キルヒャー、ガッサンディ

ひらいさんのサイトでも紹介されていた、山田氏による新作論文を、僕も送っていただきました。山田さんありがとうございます m(_ _)m。Yamada, T. (2006) ``Kircher and Steno on the `Geocosm', with a Reassessment of the Role of Gassendi's Works'' in …

天文学史

Rabin, S. J. (2005) ``Was Kepler's species immateriata substantial?'' Journal for the History of Astronomy 36: 49--56. どうもこの論文は一箇所本格的に誤読をしているように思われる。距離にしたがって駆動力が弱まるというのと、駆動力が距離に関わ…

ガリレオとガッサンディ

ガッサンディとガリレオの関係というと次のような文献が。 Clark, J. T. (1963) “Pierre Gassendi and the Physicas of Galileo”, Isis 54: 352-370. ガッサンディの力学思想を時系列順に簡潔にまとめてくれています。とても分かりやすい。 Debus, A. G. (19…

Copenhaver論文その2

「マルシリオ・フィチーノにの『生命論』におけるスコラ哲学とルネサンス魔術」Brian P. Copenhaver, “Scholastic Philosophy and Renaissance Magic in the De vita. of Marsilio Ficino,” Renaissance Quarterly, 37 (1984): 523-54. アダムさんに基本文献…

コペルニクス

コペルニクス・天球回転論作者: コペルニクス,高橋憲一出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1993/12/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る この本の解説部分を読みました。非常によく書けている上にとても分かりやす…

Oldroydさん業績

昨日紹介したOLdroydさんの業績表を発見しました。http://hps.arts.unsw.edu.au/hps_content/staff_homepages/d_oldroyd_site/david_oldroyd_cv_3.htmすごい量です…。30年以上の研究の蓄積ですね。

地球について考える

Thinking about the Earth: A History of Ideas in Geology (Studies in the History and Philosophy of the Earth Sciences)作者: David Oldroyd出版社/メーカー: Harvard University Press発売日: 1996/11/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (…

蒸気の理論

John A. Norris, “The Mineral Exhalation Theory of Metallogenesis in Pre-Modern Mineral Science,” Ambix 53 (2006): 43-65. これを読みました。いや、正確には読もうと試みたというか…。率直に言ってどうしてこれがAmbixに掲載されたのかが分かりません…

初期近代科学史教科書

The Cambridge History of Science: Volume 3, Early Modern Science作者: Katharine Park,Lorraine Daston出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2006/07/03メディア: ハードカバー クリック: 12回この商品を含むブログ (3件) を見る アダム…

ガッサンディ

しかし僕はいつまでだらだらと磁石について調べているのでしょうか。 次に電気をやるにしても石一般についてやるにしても、これをそろそろ切り上げないとにっちもさっちもいきません。作業が遅いのですよね、どだい。。。

鉱物学

Robert Halleuxという人の論文を2つ読みました。「アグリコラと同時代人による金属の本性とその形成」"La nature et la formation des métaux selon Agricola et ses contemporains." Revue d'histoire des sciences 27 (1974): 211-222.「ヨーロッパ的文脈…

鉱物学

『地質学の誕生と発展』 Frank D. Adams, The Birth and Development of the Geological Sciences (New York: Dover Publication, 1938). 鉱物学について何かはじめないといけないと思って、上の本を借りてきて、石の生成に関する箇所を読んでいます。古い&…

ガリレオの迷宮

ガリレオの迷宮―自然は数学の言語で書かれているか?作者: 高橋憲一出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2006/05/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (12件) を見る 読んでいます。ガリレオが自由落下体の瞬間速度は落下距離に比例するとい…

キルヒャー

またキルヒャーに戻ってきました。今度は地下世界にある石化力(vis lapidifica)の話です。こういう鉱物学系統の話って勉強したことがないからよく分わかりません。 この石化力は、塩性の液(succus salsuginosus)からできていて、地球の内奥の部分から、…

カベオ

キルヒャーのケプラー批判については区切りをつけて、少し寝かすことにして、カベオというひとの『磁気哲学』(1629)という本を読み始めました。ギルバートの見解を批判している部分です。 このカベオという人は、磁気理論の研究では必ず触れられる重要人物…

キルヒャー『磁石』

キルヒャーがケプラーの見解を批判している部分を要約しているのですけど、なかなかうまくいきません。僕の理解が足りないというのが最大の原因だとは思うのですが、別に原因があるようにも思えます。このキルヒャーという人の議論はがちがちに論理的である…

リプシウス

リプシウスに関するパガニーニの論文を一つアップします。すべてのリプシウスファンへ。(というほどの論文ではないですけど…)ttp://www.geocities.jp/mitakaryo/paganini.pdf

キケロー

Hさんからルネサンス期におけるキケローの使用を扱った研究書についてお尋ねがありました。僕の知る限りでは、ちゃんとした研究が蓄積されているとはあまり思えない分野なのですけど、とりあえず以下の3つが有名だと思います。 Cicero im Wandel der Jahrhun…

キルヒャー

ひたすら読んで書くのみ…。

キルヒャーのテキストについて

キルヒャーの『磁石』は第1版から第3版まであって、僕が今使っているのは第1版と第3版です。それでとりあえず使う箇所については両方を読み比べているのですが、テキストの質としては第3版のほうが第1版にまさっているような気がします。

キルヒャー、ケプラー

キルヒャーが偏角現象の原因を述べている箇所を読んでいるのですけど、純粋にラテン語の意味が取れなくて苦しんでいます。 ケプラーも平行して読んでいますが、こちらは内容が非常に難しいです。ケプラーに関しては手元に2000年に出たMartensの研究書が一冊…

キルヒャー、ガッサンディ

ガッサンディが『哲学集成』で述べていることと、キルヒャーが『磁石』で述べていることの対応関係を調べています。『磁石』は1000ページもあるので、調べるのが非常に面倒です。索引を使ってあたりをつけつつ、ラテン語を読んでいます。 キルヒャーがガッサ…

キルヒャー

キルヒャーに関する論文の草稿(近日中に投稿予定)をHさんから送っていただきました。ありがとうございます。さっそく読ませていただきました。 個人的に非常に興味深いというか、圧倒されたのはキルヒャーの思想が、次々と当時の化学哲学の伝統の中に位置…

ガッサンディ

書くこともないので、今調べていることを書きます。 実際にまだテキストに当たったわけではないのですが、ケプラーは磁気繊維という概念を用いて地球の日周運動を説明しています。この磁気繊維を大地の霊魂が動かすことで日周運動が起こるそうです。ケプラー…

キルヒャー

『磁石』(第3版, 1654)コピーさせていただきました。情報を提供していただいたHさんと、コピーを快諾してくださったY氏に感謝です。ありがとうございました。

キルヒャー

キルヒャーは無事コピーさせていただけることになりました。さらに国立国会図書館に『マグネス』の第2版(1643年)が所蔵されていることを教えていただきました。感謝です。→明日コピーさせていただけることになりました。→キルヒャーはイラストがたくさんあ…

キルヒャー

キルヒャーのMagnesは、 http://alfama.sim.ucm.es/dioscorides/consulta_libro.asp?ref=X533871041でみることができます!! Hさんに教えていただきました。いつもいつもありがとうございます これで家で作業ができます。 ガッサンディがキルヒャーからい…

ガッサンディ

最近調べていることを書きます。意味不明な固有名詞が多いと思いますが、メモ的なものなので勘弁してください。 まだ仮説(といってもほとんど確実である…と思いたい)なのですが、ギルバートとガッサンディをつなぐのは、イエスス会の神父であるキルヒャー…