フィロン

 どーもご無沙汰しております(って誰に言っているのか分かりませんけど)。別にどこかに雲隠れしていたわけではなく、単にパソコンの前に座っている時間が最近極端に短くなっていて日記がとどこおっていただけでした(汗)。

 最近はアレクサンドリアフィロン(前25年−後45年/50年)や「創世記」などを見つつ、ガッサンディ(1592年−1655年)が神による世界の創造と維持管理について述べている箇所を原稿にまとめています。

 プラトンを背景に創世記を読み解こうとするとどうしてもフィロン(『世界の創造』、『立法の寓意的解釈』)が出てくるのでしょう。『岩波キリスト教辞典』の「フィロン」の項目には、「ヘブライ思想の伝統を継承しつつ、プラトン主義やピュタゴラス派の教説を援用」とあります。そういえばフィロンの寓意的解釈は、アンブロシウスを通じてアウグスティヌスに流れ込んでいくので、後世への影響史としても見逃せないものがあるかもしれません。