移譲記章さん経由のニュース。イギリスで「コンピューターによって作成された児童虐待画像」の所持（！）を禁ずる法律が議論されているとのことです。
BBC のニュースは以下。
http://megalodon.jp/?url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/6175441.stm&date=20061218055123
やることもないのでとりあえず日本語に訳してみました*1。
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コンピューターによって作成された児童虐待画像は禁じられるべきである。小児性愛者から子供たちを守るために、ソフトウェアの向けの新たな「カイトマーク」基準が導入されなければならない。
ジョン・リード内務大臣は、コンピューターによって作成された児童虐待画像（虐待描写のある漫画とイラストを含む）を禁止する方策について内閣で議論していると述べた。
このような画像を配布することは違法である。しかし、所持することは合法なのである。
内務大臣はまた、ペアレンタル・コントロールソフトウェア*2として認可されたものは、春までにイギリス基準のカイトマークを備えることになるだろうと述べた。
リード内務大臣はインターネットにおける児童保護のための特別作業班に対して、政府にとって「子供たちを守ることよりも重要な目標はない」と告げた。
忌まわしい画像
「小児性愛者が、コンピューターによって作成された児童虐待画像を、その他の違法なものと一緒に所持しているのが、警察によってしばしば発見されています」とリード氏。
「それなのに現時点では、それらの忌まわしい画像を配布することは違法であるにもかかわらず、所持することはまったくの合法なのです」。
子供のための慈善団体であるNCHのジョン・カーは、このような画像がますます広く行き渡っていると言う。「このような画像が合法的であるということは、児童虐待者たちに誤ったメッセージを送ることになります」。「このような画像の所持を禁止することが、今後取るべきただ一つの分別ある方策なのです」。
リード内務大臣によれば、児童保護のための特別作業班は、親たちが小児性愛者たちから子供たちを守るのを助けるために、ソフトウェアのための業界基準をつくりだしたと述べた。
最低限の基準を満たしたプログラムには「カイトマーク」が与えられることになる。そうすれば親は自分たちが選んだプログラムが効果的で、使いやすいものであると信じることができるというものだ。
刑務所での〔更正のための？〕トレーニング、保護観察期間、さらにインターネット上の危険のための社会児童相談員、そして危険信号を見つけだすための方法についても、議論されている。
児童労働搾取とオンライン保護センターのジム・ギャンブルは、このような運動は立法上の抜け穴を埋め、人々により多くの情報を与え、専門家たちの間で経験が共有されることを可能にするだろうと述べている。
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私が驚いたのは、イギリスでは「コンピューターによって作成された児童虐待画像」を配布することはすでに違法となっているということでした。
たとえば「14歳の男性（あるいは女性）がフェラチオを強要されている」といった画像をコンピューターを使って作成し、それをウェブ上で公開すると、イギリスでは逮捕される可能性があるのでしょうか？ほんとに？？？
さらに所持も禁止するということになると、もうまったく意味が分からなくなってきます。自分で子供キャラクターをデザインして、そのキャラが性的虐待を受けている画像を自分で何万枚も作って家で個人的にたのしんでいたりすると、警察がやってきて逮捕されてしまうのでしょうか。そんな無茶な。
〔付記〕
http://guideline.livedoor.biz/archives/50779968.html
このサイトでは「先日イギリスのジョン・リード内務大臣は幼児愛好者から子供を守るために二次元のロリコン画像(Computer-generated child abuse images)の配布を禁ずると発表した」と書かれています。
しかしBBCの記事を見る限り、リード内務大臣は
それなのに現時点では、それらの忌まわしい画像を配布することは違法であるにもかかわらず、所持することはまったくの合法なのです。（Yet, at the moment, while it is illegal to distribute these abhorrent images, it is entirely legal to possess them.）
と述べているので、やはり現段階ですでに配布は法律で禁じられているということだと思います。
