2007-05-21 パラケルススに関する論文 菊地原洋平、「パラケルススの物質観―四元素と三原基の構造関係について―」、『科学史研究』、40 (2001)、24-33。 表題どおりパラケルスス思想における四元素と三原基の関係について論じたもの。この2組の構成要素の関係を理解するために、事物の発生と成長に着目する。 「母」なる四元素から各事物は自らの物質的身体を与えられ、その身体の上で自らが成長するという目的をもった「子」としての三原基が活動する。 この子なる三原基は、自らを生んだ母なる元素に支えられながら、自ら成長していく。(31頁。改行引用者。) これはもう十分Ambixあたりに掲載できる水準にありそうなものですが…。