ゲマに関する論文

 目下ゲマ論集を編集中のid:Freitagさんに,ドイツ語とフランス語の論考を一本ずつ読ませてもらいました.

 ドイツ語の論考はあまりに難解で私には歯が立ちませんでした.ただケプラーが『世界の調和』で展開する魂論のソースの一つはゲマではないかと思いました.

 フランス語の論考はゲマがペストを「神的な病気」と呼ぶことを手がかりに,ゲマの執筆目的を明らかにするというものです.興味深い結論を導き出しています.ただ惜しいことに議論の流れが well structured とは言えないなと感じました.もっと分かりやすくて印象深い書き方が出来ると思います.と,人の論文については何とでも言える….