登山こぼれ話

 昨日の登山では、実は一度道に迷いました。すごくコースが分かりにくいんですよ。一応、進むべき道に沿って木にリボンが付けられていたり、切り株にシールが貼ってあったりはするんです。でもそれ以外の目印はなくて、コース自体がそれ以外のところとはっきりと区別できるほどはっきりと区切られてはいないんです。

 で、ウェブ上にある他の人の登山記録に迷ったと書いてあったので、もしかしたら自分たちも迷うかなと思っていたら、やっぱり迷いました!

 コースアウトしたら、もう地面が明らかに変なんです。人が歩いていないから地面に落ちている葉っぱが踏み固められていなくてふかふかなんです。登山道とは思えないほど急な下りになっていましたし。

 でも人間って自分たちの過ちを認めたくはないもので「いや、たとえ道がなくても、俺たちが歩いたところが道になるんだよ!」とかなんとかいう意味のわからないセリフを叫びながら歩き続けていました。

 とはいえ、いくらなんでもこれは違うだろうというような場所に出て、改めてコンパスを見てみると、目標地点とは全然違う方向に進んでいるのがわかりました。さすがにそこで目が覚めて、最後に目印があったところに戻ろうぜということになりました。戻ってみると案外簡単に正規のルートが見つかりましたね。

 いや、コンパスがあって本当によかった。あれがなかったらさらに変な方向に進んでいったかも。あと、人間というのはなかなか自分の間違いは認められないものですね。