- 小澤実「中世アイスランド史学の新展開」『北欧史研究』24号（2007年）、151-168頁。
論文の目的は著者自身の言葉をお借りした方がはやいでしょう。
本特集「アイスランド史学の新展開」では、2000年以降に公刊された中世アイスランド史に関わる文献の連作書評という形式をとり、近年におけるアイスランド中世史研究の一端を紹介する。取り上げる研究の意義をいっそう明確にするためにも、まずは、19世紀後半から現在にいたるまでのアイスランド史研究の流れを、簡単にスケッチしておこう。（151頁）
というわけで、そのスケッチがこの論文ということになります。内容に関しては私が立ち入れることではまったくないので、小澤氏の本文を実際に読んでいただくほかはありません。とりあえずど素人の感想として、アイスランド中世に関する大量の資料が残されていること自体に驚いてしまいました。北欧史に関する私の先入観はどうやら間違っていたようです。
