世界霊魂研究その8 カルダーノの世界霊魂論

 カルダーノが世界霊魂をそれなりに詳しく論じているのは、『魂の不死について』であることが分かりました。FrangoAngeliから出ている校訂版のページ数で引くなら、203-204, 206, 292-93, 309, 312-14, 394 (spiritus immundi)が重要な箇所になりそうです。これらの箇所と先日紹介した De arcanis mundi の議論とを合わせて検討することで、カルダーノの世界霊魂論についてある程度まとまったことを述べることができるように思われます。今月と来月でカルダーノと世界霊魂論と、それへのスカリゲルの批判をまとめるのが目標です。