『ミクロコスモス』 書評執筆 その1

 ベイコンシンポジウムが終わったので、続いて『化学史研究』用の『ミクロコスモス』書評を書かなければなりません。まずは書評の書評の書き方を論じたサートンの文章を読みました。

  • 学術書の書評についてのノート」 George Sarton, "Notes on the Reviewing of Learned Books," Isis 41 (1950): 149-58.

 書評には何が書かれているべきかということに加えて、編集者としてのサートンの考えが現れている箇所もあって面白いです。印象的なのは、書評を引きうけておいてなかなか書かないのは、忙しいからとかではなくて、単にそいつが怠け者だからという可能性が非常に高い、という箇所。実にその通り(自戒を込めて)。

 次に鈴木晃仁さんが書いたいくつかの書評を読んだあと、いよいよ『ミクロコスモス』本体の読書に取りかかりました。今日読んだのは平井、平岡、桑木野、坂口、山田、ゴルトアマーの各論文と三つの動向紹介です。