今日はまず「アバノのピエトロによる霊魂、および形相の生成の理論」Bruno Nardi, "La teoria dell'anima e la generazione dell forme secondo Pietro d'Abano," in Saggi sull'aristotelismo padovano dal secolo XIV al XVI (Florence: Sansoni, 1958), 1-17という古典的な論文を読みました。初出はなんと1912年です。これを読む限りではこの問題に関するピエトロの議論はトマス・アクィナスと同じラインにのっているように思えます。
続いて『うじ虫、デーモン、聖処女：異常発生についての中世の諸理論』Maaike Van Der Lugt, Le ver, le démon et la vierge: les théories médiévales de la génération extraordinaire (Paris: Belles Lettres, 2004)から形成力（virtus formativa）を扱った部分を読みました。11世紀後半の『パンテグニ』から14世紀のアバノのピエトロまで、種子（胚種）からの体の形成についてどのように考えられて来たかが分かりやすく書かれています。
