ニコラス・ヒルについて その2

 id:Freitagさんのご指摘を受けて、ヒルを研究しているという Plastina さんについてすこし調べました。この人の業績については、

にまとめられています。ここによると、

  • Plastina S. , " "Philosophia lucis proles verissima est": Nicholas Hill lettore di Francesco Patrizi". Bruniana e Campanelliana, 2004, Vol. 9, n. 1, pp. 170-182.
  • Plastina S. , " Nicholas Hill and Giordano Bruno: the new cosmology in the Philosophia Epicurea". Physis: rivista di storia della scienza, NuovaSerie, 2001, n. 1/2, pp. 415-432.
  • Plastina S. , " Il "De infinitate et aeternitate mundi": un frammento attribuito a N. Hill". Bollettino Filosofico - Dipartimento di Filosofia - Università degli Studi della Calabria, 2000, pp. 50-73.

という3本の論文を、Plastina 氏はヒルについて書いているようです。

 ヒルの校訂本も発売が予定されています。

 あの劣悪なラテン語をどうやってさばいているのでしょうか。

 しかし、パトリッツィからの影響はもう指摘されていたのですね…。残念です。まあ、ヒルを読んでパトリッツィとの類似に気がつかない人はいないので、遅かれ早かれ誰かが分析してしまったでしょうが。

〔追記〕
Freitagさん

 メールありがとうございます。し、しかし Plastina 氏の論文を私の方で開こうとするとメールアドレスとパスワードを入力しろといいやがります。どうも、某雑誌への寄稿者しか見られないような仕組みになっているようです。だから見るためには私もFreitagさんのように寄稿せねばならんということに。。。

 あと、ぜんぜん表題とは関係ないんですが、もしフラッドについて調べるつもりがおありの場合は、よろしかったら私にも知らせてください(BHの5月10日の日記を見て書いています)。私もフラッドはやりたいと思っているので、微力ながら協力できることがあるかもしれません(ラテン語を下読みしたりとか…)。