神や犬やケパやキャベツにかけて

 ソクラテスにかけて誓ったのと同じように〔ゼノンは〕ケパの木にかけて誓った、とも言われる。(ディオゲネス・ラエルティオス、『ギリシア哲学者列伝』、第7巻第32節)

 エウポリオス〔前5世紀の喜劇作家〕は『沐浴する人』のなかで「キャベツにかけて」と言っている。この誓いはイオニア風であると考えられていた。

 キャベツにかけて誓う人がいたとしても驚くにはあたらない。

 ストア派創始者キティオンのゼノンも、ソクラテスが犬にかけた誓いをまねて、ケパの木にかけて誓っているからである。(アテナイオス、『食卓の賢人たち』、第9巻(370c))

 古代ギリシアの人たちはいろいろなものにかけて誓っていたようです。