第1書終わらず

 リプシウスの『概要』は3書構成で、いまは第1書を読んでいます。今日中になんとか1書の最後まで行きたかったのですけど無理でした。残念。しかし今のところ議論に使えそうな記述はありません。内容の要約ならすでにSaundersがしてしまっているし、日本語ですらコーペンヘイヴァーの『ルネサンス哲学』(平凡社)である程度の情報を入手することができます。いつもながらこういう先の見えない状態で研究を進めるのはそれなりにつらい(涙)。

 あとリプシウスを読むのと平行してストア主義のお勉強もしています。ロングの基本書(『ヘレニズム哲学』)と日本語の断片集を読み比べているといった感じで。リプシウスがストア主義者たちの生い立ちについて論じているところと平行して勉強したこともあってか、ディオゲネス・ラエルティオスが大好きなアネクドートにやたら詳しくなりつつあります…。クレアンテスは夜は庭の水まきをしていたとか。