バルバロによるテミスティオス翻訳

 すでにid:Freitagさんが論文で触れていることではありますけど,バルバロによるテミスティオスの翻訳というのは変です.元のギリシア語にはない文章をラテン語訳として挿入しています.そしてその文章をレオニチェノ,フェルネル,スカリゲル,リチェィはあたかもテミスティオス本人の文章であるかのように引いているのです(ギリシア語の方はチェックしなかったみたいです).後に Platsitc Faculty と呼ばれることになる理論の起源の一つはこのバルバロによる誤訳にあるのかもしれないというのが目下の妄想です.

→違うな….