- 作者: Mercer
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2008/01/12
- メディア: ペーパーバック
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500ページ以上もある分厚い研究書です。ただその長さにも関わらず主張は極めて明確です。通常ライプニッツは1760年代の半ばあたりに一度スコラ哲学から機械論哲学へ転向し、さらに79年に再度実体形相を導入することで、機械論とスコラ哲学の調和を図ろうする路線に再度転向したとされています。しかし著者によればこのようにして初期ライプニッツの思想を後期ライプニッツの思想を分けてしまうのは誤りです。なぜなら初期ライプニッツ思想を子細に検討すれば、後期思想の前提をなしている原理が既にそこに見られることが分かるからです。