Synoptic Art. Marsilio Ficino on the History of Platonic Interpretation
- 作者: Michael J.B. Allen
- 出版社/メーカー: Casa Editrice Leo S.Olschki
- メディア: ハードカバー
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古代神学を扱った第1章(49頁まで)を読みました。主要な論点として登場するのは以下の3つです。
- フィチーノはプラトン主義を復興させることを、神が自分に与えた使命だと考えていた。
- フィチーノは理性に重きを置く人間たちにキリスト教の教義を受け入れさせるためには、まずは彼らの理性に訴えるような議論を練る必要があると考えていた。
- フィチーノにとって古代神学の出発点に位置づけられるのは、ヘルメスではなくてゾロアスターであった。
しかしこの著者は英語がうまい。ただ華麗な言葉使いに幻惑されているうちに、議論がいつの間にか分析されている原文から離れてたところまで行ってしまっているということがよくあります。真似しない方がいいですね。