世界霊魂研究その1 - スカリゲルとシュペリング

 博士論文の第2章の仕込みのために、世界霊魂の勉強をはじめました。なぜこんなことをはじめるかというと、発生や混交やミニマについて調べてみると、やはり世界の上の方で何が起こっているかを先に理解しないことには、世界の下の方で何が起こっているのかは理解できないと痛感したからです。アリストテレス主義の自然学では上のことを下は前提としていますからね。

 というわけで世界霊魂です。いや、普段 anima は「魂」と書くことにしているのですけ。でもその場合 anima mundi は「世界の魂」にいなって、「世界の魂研究」?これはなんだか不自然な気がします。だからとりあえず表題は「世界霊魂得研究」で行こうと思います。

 今日はスカリゲルの本文2ページと、それにシュペリングがつけた30ページを超える解説を読みました。こんな短い部分にこんなに多くの解説を加えてしまうシュペリングはあきれます。ただこれだけ解説してもらわないと、スカリゲルの圧縮された記述は理解できません。なので非常に助かります。

 それと並行してid:Freitagさんの本で、カルダーノの世界霊魂を扱った部分を確認しました。