ウォーバーグ恐るべし

 この前ヒロさんと話していた時に「ウォーバーグ研究所の紀要から出る予定の私の論文ですけど、もうずっと音沙汰ないですね。研究所自体の存続が危ぶまれていますし、雑誌の編集どころではないんじゃないですかねぇ」みたいなことを私が言っていました。

 そうしたらそのすぐあとにくだんの研究所から電子メールが来て、私が投稿した原稿の直しが送られてきました。これに私が返答したら次は雑誌用に版を組む作業に入るようです。

 肝心の原稿は…いや、これはすごい。大量の修正が入っています。100か所は優に超えるんじゃないかな。単語の入れかえにはじまり、不要な文章の削除、さらに私が手を抜いて英語訳から引いたガリレオからの引用では最新の校訂版からイタリア語の原文を挿入するということまで行われています。これら山のような修正は図書館司書研究員であるジル・クレイによって行われたそうです。ウォーバーグ恐るべし。

 前に投稿したJournal of the History Ideas誌はこの手の修正はほとんどしてくれませんでした。私みたいに英語が出来ない人ほどこういうふうに丁寧に文章を見てくれるところに投稿するといいと思います。