科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ―
- 作者: 隠岐さや香
- 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: 単行本
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ビッグニュースが飛び込んできました。
第9回パピルス賞(関科学技術振興記念財団主催)
http://mainichi.jp/enta/art/news/20111108dde018040052000c.html
『徹底検証 21世紀の全技術』(現代技術史研究会編・藤原書店)▽『科学アカデミーと「有用な科学」』(隠岐さや香著・名古屋大学出版会)▽『読書地図帳 ヘロドトス「歴史」』(古曳正夫著・東海大学出版会)−−に決まった。この賞はアカデミズムの外で達成された学問的な業績を顕彰する。
記事にあるとおり、科学史研究者である隠岐さや香さんの『科学アカデミーと「有用な科学」』(名古屋大学出版会、2011年)がパピルス賞を受賞しました。パピルス賞というのは次のような賞です。
そのような状況を背景に、当財団の「パピルス賞」では、この1年間に刊行された書籍より、制度としてのアカデミズムの外で達成された学問的業績、あるいは科学技術ジャーナリストの仕事のように学問と杜会をつなぐ役制を果たした業績を、科学・技術書部門、人文社会科学書部門より各1点選び、顕彰することとしました。それは、学問にとってよりよき社会的基盤が築かれることを願ってのことに他なりません。
http://www.chisen.co.jp/table/papirus.htm
隠岐さや香がアカデミズムの外にいるなら中にはもう誰もいないんじゃないかと思ってしましたけど、ご本人に聞いたところ例外的にアカデミズム内部で達成された業績に賞が与えられることもあるそうです。
なんにせよ優れた研究が顕彰されるのはよろこばしいことです。隠岐さんにとってだけでなく歴史学会全体にとって希望の持てる知らせでした。
なお大著『科学アカデミーと「有用な科学」』への入り口としては次の有賀さんのレビューが好適です。
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/09/30
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また隠岐さんの最近の作品として
があります。これも大変な力作なのでぜひ。
- 作者: 金森修
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2010/07/29
- メディア: 単行本
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