阿部和重『シンセミア』

シンセミア〈1〉 (朝日文庫)

シンセミア〈1〉 (朝日文庫)

 バカンスを利用して読破しました。2000年の7月から8月にかけて山形県神町でおこった出来事を描いた小説です。もちろんフィクションです。『ピストルズ』のときと同じくクライマックスが拍子抜けで激しい消化不良感をおぼえます。特に拳銃の伏線の回収の仕方への落胆が大きい。それはともかくとして少なくともこれだけの長さを読み切らせてくれるだけのワクワク感はありました。

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