2008-04-19から1日間の記事一覧

forma informans - Kuksewics

Zdzislaw Kuksewicz, "Paul de Venise et sa théorie de l’âme," in Aristotelismo veneto e scienza moderna, ed. Luigi Olivieri (Padua: Antenore, 1983), 1:297-324. id:Freitagさんから教えていただいた一本。forma informansがアヴェロエス主義に導入…

Paulus Venetus, Summa philosophie naturalis

ヴェネツィアのパウルスの Summa philosophie naturalis を読もうとしています。現時点で収穫と言えることといえば、『ケンブリッジ版ルネサンス哲学史』でKesslerがひいている箇所を発見したことくらいでしょうか。なかなか進みません。 進まない理由は、省…

発生と形相

ものが混ざったりしたときに、混ざる前の形相はどうなってしまうのか、とかいうことは科学史家たちによって最近かなり広く議論されています。 しかしたとえば胎児が成長するときに、その胎児が持つ形相はどのような段階を経るのか(経ないのか)という類の議…

ニーフォによるミカエロス『「動物発生論」注解』利用

昨日ニーフォ(Agostino Nifo, 1469/70-1538)による『「動物発生論』注解』を読んでいて分かったことのひとつに、彼がフィロポノスに頻繁に言及するということがあります。どうやらニーフォはフィロポノスのというか実際にはエフェソスのミカエロス(Michae…

スカリゲルとハーヴェイ

パーゲルのハーヴェイ本を読んでいて、現代の歴史家たちのスカリゲルに対する誤解はハーヴェイに由来するのではないかと思い始めました。 誤解というのはスカリゲルとフェルネル(Jean Fernel, 1497-1558)の関係についてです。スカリゲルはフェルネルを念頭…