『シルウァエ』 II. 7. 24-35

(続き)
Felix heu nimis et beata tellus,
quae pronos Hyperionis meatus 25
summis Oceani vides in undis
stridoremque rotae cadentis audis;
quae Tritonide fertilis Athenas
unctis, Baetica, provocas trapetis:
Lucanum potes imputare terris! 30
hoc plus quam Senecam dedisse mundo
aut dulcem generasse Gallionem.
attollat refluos in astra fontes
Graio nobilior Melete Baetis;
Baetim, Mantua, provocare noli. 35


ああ、バエティカの大地よ。あなたは太陽の傾斜した運動を、海の波の一番高いところにおいて見て、光り輝く輪のきしる音を聞くのです。
オリーブオイルと油を塗った敷物がたくさん取れるアテーナイの町にあなたは挑戦します。
そんなあなたはあまりに幸せで恵まれています。あなたはルーカーヌスはこの土の賜物だと主張することができるのですから。
このことは、セネカが世界に与えたものよりも、また、甘いガッリオが生んだものよりも大きなことなのです。
ギリシアのメレース川よりも高貴なバエティス川は、そのを逆流させて星座にまで上げるべきです。
マントゥア川よ、バエティス川に挑戦してはなりません。
(続く)

【バエティカ地方はルーカーヌスの出身地。最後のマントゥアはウェルギリウスの出身地。ルーカーヌスってコルドバ出身でしたよね。バエティカってコルドバに近いのかな(汗)】