中世ユダヤ哲学

C Comp Medieval Jewish Philosophy (Cambridge Companions to Philosophy)

を借りてきて読んでいます。「中世ユダヤ哲学」というのは、9世紀から15世紀までのユダヤ哲学のことを指しているようです。
　じゃあユダヤ哲学ってなんだよ？というとユダヤ人がやっている哲学。じゃあユダヤ人ってなんだよ？というとこれはもうよく分かりません。
　だから定義的にも「中世ユダヤ哲学」は曖昧な概念です。でもよく考えたら「古代ギリシア哲学」だってけっこう曖昧です。結局哲学をグループ分けしたときの概念なんてみんないい加減なものです（なんていい加減に断言していいのだろうか…）。
　Isaac Israeliというユダヤ哲学者に調べるという限りなくマニアックな興味関心から手に取ったのですが、残念ながら満足する記述はありませんでした。
　今まで見た限りでは「中世ユダヤ哲学のイスラム的文脈」という章以外には特に見るべきものはない印象です。