ザバレッラ

 ヤーコポ・ザバレッラ(1533-89)について調べています。
 ザバレッラに関して日本語では

チャールズ・B・シュミット, ブライアン・P・コーペンヘイヴァー 『ルネサンス哲学』 榎本武文訳 (平凡社, 2003), 116-121.

で読むことができます。ただし論理学に関する記述が中心で、自然哲学についてはほとんどかかれていません。
 外国語での文献はいつもの Stanford Encyclopedia of Philosophy で見ることができます。

http://plato.stanford.edu/entries/zabarella/

執筆しているのは、ザバレッラに関する著作もあるMikkeliという人です。
 しかしシュミットに

ヤーコポ・ザバレッラは在俗のアリストテレス主義者であり、その論理学・認識論・霊魂論における達成は、大学の狭い範囲で波紋を呼んだにすぎない。

とか書かれてしまうとかなりやる気が…。
 ただ

〔ザバレッラの〕『論理学』は、ラテン語圏のアリストテレス主義を流れる一つの長期的展開の頂点を表している。

という評価も書かれています。