久間章生防衛庁長官は7日の参院外交防衛委員会で、イラク戦争開戦時の政府対応について「日本は政府として(戦争を)支持すると公式に言ったわけではない」と述べ、当初から政府が戦争を支持していたわけではないとの認識を表明した。
しかし小泉首相が支持を表明した談話が閣議決定されていることを知らされて、久間氏あわてて訂正です。
今回の発言は、もちろん防衛庁長官の議会答弁としては不適切です。ただ(本人も述べているとおり)久間氏個人は一貫してこのような見解を持っているようです。2003年2月14日(開戦の約一ヶ月前)の朝日新聞には次のようにあります。
――〔イラク攻撃について〕自分の考えを問われたら。
「支持」という言葉を使うのは適切ではないのではないか、と言う。「理解」で十分だ。
――外務省は「支持以外にあり得ない」という雰囲気です。
外務省は、「米国の外務省」みたいなものだから。北朝鮮問題も米国なしでは解決できないし、経済関係も一体。米国を離れて、日本は何もできないわけだ。
(中略)
――新決議がない場合も、日本は「理解」するのでしょうか。しょうがないんじゃないの。日本は米国の何番目かの州みたいなものだから。*1