女ことばについての文献

 「〜かしら」、「〜なのよ」、「〜わよ」というような言葉づかいを実際にしている女性をほとんど見たことがないということが昨日友達とのあいだで話題になりました。

 そこで女ことばといわれるものがどういう経緯で成立したかについて調べた文献があるかと思って探してみたところ、かなり研究の蓄積があることが分かりました。たとえば下記のものがあるようです。ただ私は一つも読んだことはありません。よく使う大学図書館にも所蔵されていないものばかりで困った。

女のことばの文化史 (陽セレクション)

女のことばの文化史 (陽セレクション)

日本語の女ことば

日本語の女ことば

女とことば

女とことば

「女ことば」はつくられる (未発選書 第13巻)

「女ことば」はつくられる (未発選書 第13巻)

また

ことばとジェンダー

ことばとジェンダー

本書の第9章には中村桃子、「イデオロギーとしての日本語の『女ことば』」という論考が収録されています。中村氏には「『女ことば』の成立と国民化--ジェンダーから見えてくる新しい日本語のすがた」という論文もあります(参照)。

 この他にも佐竹久仁子、「『女ことば/男ことば』規範の形成--明治期若年者向け雑誌から」が参考になるかもしれません(参照)。