世界霊魂研究も一段落したので、次の課題に取り組まなければなりません。個々の部分の完成度を挙げることよりも、いまは最低限必要となる著作の解読作業を進める必要があります。
というわけで知性論です。知性といっても人間が持つそれではなくて、天にいるやつで中世以降はしばしば天使と呼ばれています。
まずは基本的な研究から(建設中)。
日本語で読めるものとしては以下の三冊が基本です。
- グスタフ・デイヴィッドスン、『天使辞典』、吉永進一監訳、大阪、創元社、2004年。
- 坂口ふみ、『天使とボナヴェントゥラ ヨーロッパ13世紀の思想劇』、岩波書店、2009年。
- 八木雄二、『天使はなぜ堕落するのか 中世哲学の興亡』、春秋社、2009年。
- 作者: グスタフデイヴィッドスン,Gustav Davidson,吉永進一
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2004/11
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- 作者: 坂口ふみ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/07/23
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- 作者: 八木雄二
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2009/12/22
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欧語で書かれたものについては、まずは百科事典から上げていきましょう。
- 「天使」“Angelo,” in Enciclopedia filosofica, ed. Virgilio Melchiorre (Milan: Bompiani, 2006), 1:442-46. – 簡潔にまとめられており、参考文献も数多く挙げられています。
研究書としては次の3冊が新しくて入手しやすいです。
- David Keck, Angels and Angelology in the Middle Ages (Oxford: Oxford University Press, 1998).
- Tiziana Suárez-Nani, Les anges et la philosophie: subjectivité et fonction cosmologique des substances séparées à la fin du XIIIe siècle (Paris: Vrin, 2002).
- Isabel Iribarren and Martin Lenz, Angels in Medieval Philosophical Inquiry: Their Function and Significance. (Aldershot: Ashgate, 2008).
Angels and Angelology in the Middle Ages
- 作者: David Keck
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand
- 発売日: 1998/07/23
- メディア: ハードカバー
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- 作者: Martin Lenz,Isabel Iribarren
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 2008/02/13
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天文学と関連する分野では次が基本。
Planets, Stars, and Orbs 2 Volume Set: The Medieval Cosmos, 1200?1687
- 作者: Edward Grant
- 発売日: 2009
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