アベラールと三位一体

 メモメモ。

 プラトンが三位一体を知っていたとアベラールが述べている箇所は以下の通り。

  • Abelard, Theologia "Summi boni," ed.E M. Buytaert and Constant J. Mews, in Petri Abaelardi opera theologica III, Corpus Christianorum Continuatio Mediaevalis 13 (Turnhout: Brepols, 1987), 99.349-54; Abelard, Theologia "Scholarium," ed. Buytaert and Mews, Opera theologia III, 368.1410-17; 396.2206-9.

 あと48頁にはアベラールがDialecticaの中で、『ティマイオス』に完全な三位一体の記述があると考える者たちを批判していること、及びManegold of Lautenbachが同じような批判をしていることが書かれています。

 一方アリストテレスは、『範疇論』が議論の道具として使われているものの、プラトンのように高い地位にまで押し上げられていることはなし、と。

 あと、185頁から186頁にかけて面白い記述があります。『ティマイオス』とヨハネ福音書が合わさった奇妙な話で、個人的にはTheologia "Summi boni"の中で一番面白かったです。