執筆事情について

 この2日間はスカリゲルの学説の検討ではなく、彼の生涯についての情報や、『顕教的演習』の成立事情について調べていました。前者についてはこれまでの研究に私が付け加えることはなにもありません。彼の経歴詐称についても、1968年にイタリア語で出た論文で決着はついていますし。後者については私が付け加えることも多少はあると思います。付け加えるといっても、新資料の発見によるのではなくて、刊本を丁寧に読めばもう少し詳しく出版にいたる事情を記述できるということです。