それにしても,「徴」とか「精気」とか,扱われている主題の多くは古代哲学にもそのまま通じるはずなのに,(少なくとも日本の)古代哲学研究者の中でこういう主題をきちんと論じられる人は,残念ながらごく限られるのではないか(情けないことに私にはほとんど無理である)。「こんな宝を放っておいて,みんな何やってるの?」 古代哲学研究者にとっても,この論文集はそういう挑発として受け取れると思うし,少なくとも私はそう受け取った。
みなさん御存じのヘレニズム哲学研究者であるprokoptonさんによる『ミクロコスモス』レビューが掲載されました。しかもなんと古代異郷著作家限定の索引までついています。みなさん印刷して、手元の『ミクロコスモス』に挟んでおきましょう。