2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
日本科学史学会でのベイコンシンポジウム、無事終わりました。 出席者が少なかった。三十数人程度かな。同時刻に行われていた18世紀科学史と出席者を食い合ったのではないかと。もうひとつ同時刻に行われていた科学史教育に関するシンポにはあふれんばかりの…
日本科学史学会の初日、混乱もなく、予定された時間に終了しました。 しかしギリシアからインド、そして朝鮮にいたるまで色々な地域について、面白い発表がいくつもありました。あれらがすべて雑誌に投稿されたらいいんだけど…。 特に鈴木晃仁先生の発表は、…
「アヴェロエスと形相の複数性」 Emily Michael, "Averroes and the Plurality of Forms," Franciscan Studies 92 (1992): 155-82. アダムさんがすでにスキャンしていたのに、わざわざ学外から取り寄せてしまったという間抜けなことになった論文です…。これ…
id:Freitagさんが二冊目の本の結論部の執筆に取り掛かるということもあって、ニューマンの『原子と錬金術』の結論部を読んでみました。従来の研究の不備の指摘からはじまり、その不備を埋めることで得られる知見を内的・外的歴史、あるいは科学革命といった…
30日のシンポジウムで配布予定の資料を作成しました。やはり全員分の書式を合わせるのに苦労しました。全角で書かれた算用数字を半角に直したり、出版社情報が書かれていない箇所を補ったり、機種依存文字を使っているために文字化けしている個所を直したり……
昨日の疲れからかいまいち集中力が出ないので、英語の論文などを読みつつ、シンポジウム原稿の見直しをしていました。みなだいぶ形になってきた感じです。『科学史研究』恒例のシンポジウム報告ならば、すぐにでも出せると思います。 夜は学部生と食事。なぜ…
今日も朝から晩まで一日原稿の直しでした。発表するに足る水準の原稿にまで到達できたと思います。疲れた…。
朝からがんばってシンポジウムの総合イントロダクションを書きました。予想されたことですけど、私はこういうものを書くのには向いていないのでいまいちの出来になってしまいました。
横向きに生えた親知らずを抜いたところ、一週間マカロニグラタンしか食べられなくなったという話を聞きました。ナニソレコワイ。とりあえず今日からマカロニグラタンをつくる特訓をします。
朝からずっとシンポジウム参加者の原稿の直しを3人で行っています。これはしんどい。→夜まで頑張りましたけど、終わりませんでした。ある主張をするためには、そこに至るまでいろいろと他の予備的議論を積み重ね場ならないということがうまく理解されていな…
前田達郎、「F. ベーコンの自然観」、『哲學』、18号、1968年、169-181頁。 40年以上前の論文ということでいまでは通用しない記述も見られます。それでもなお読むに値する作品だと思います。こういう日本語で書かれたいい成果はちゃんと生かしていかないとい…
学会シンポジウム用のイントロダクションを書いてみましたけど、いまいちうまくいきません。なかなか5人の発表者すべてを包摂するような筋を見つけ出すは難しいです。 日本語の先行研究としては一つ選んで次のものを引用することにしました。科学と現実 (中…
親知らずを抜いた個所が少し痛いので今日も安静にしていました。あと固形物がうまく食べられないので、柔らかいものばかり食べています。そのせいか少し栄養失調気味でなんだか調子が出ない。痛み止めも飲んでいるし。ってなんかこう書くとずいぶんと悲惨な…
右上奥歯に生えていて虫歯になっていた親知らずを抜きました。腫れはなく痛みもそれほどありません。やはり垂直に生えていて、しかも上のやつなのでそれほど大変ではないようです。もう一つ下に生えていて、しかも横向きのものがあるのでこれは覚悟しないと…
今日は京都大学で科学史を研究している有賀暢迪さんが、東京大学まで日本学術振興会特別研究員(PD)の応募書類を出しにやってきました。無事提出が終わった後に、研究室の数名とお昼ご飯を。8月8日に開催される予定の研究会の発表者について話をしたりしまし…
これはすごい。
bibliotheca hermetica経由で、アンドレアス・ブランクがまた論文を出版したということを知りました。しかし次から次へと出るものです。しかも今度はスカリゲルということでまさに私のいまやっていることと重なる領域です。うーむ、とりあえずは読まないこと…
日本学術振興会に出すことになる書類(PD申請)を東京外国語大学に提出してきました。いや、疲れました。何しろ1万4千字もあります。この長さは論文一本分ですよ。 そして吉本秀之先生の研究にはじめてお邪魔しました。ご本人が日記で書かれていることから想…
ウェブ上の哲学百科事典である「Stanford Encyclopedia of Philosophy」の「ガッサンディ」の項目中の参考文献一覧に、私の論文が掲載されました。 Pierre Gassendi (Stanford Encyclopedia of Philosophy) ガッサンディについて調べる人は必ず目を通す媒体…
『キリスト教哲学と帝政時代の哲学』Charlotte Köckert, Christliche Kosmologie und kaiserzeitliche Philosophie: Die Auslegung des Schöpfungsberichtes bei Origenes, Basilius und Gregor von Nyssa vor dem Hintergrund kaiserzeitlicher Timaeus-int…
昨日シリア語文献学の先生と話していて、2001年から2004年にかけてイタリアで科学史の通史シリーズが出されていることを知りました。 Sandro Petruccioli, ed., Storia della scienza (Rome: Istituto della Enciclopedia Italiana, 2001-2004).webcat 構成…
先の記事(こちら)で紹介した科学史の通史シリーズについて、有賀さんから情報を頂きました。ありがとうございます。 確かI[i.e. 伊藤和行]先生が、一番詳しい科学史の通史だ、という趣旨のことを仰っていたと記憶しています。執筆陣も豪華かつ国際的で、…
経度の発見と大英帝国 (学術選書)作者: 石橋悠人出版社/メーカー: 三重大学出版会発売日: 2010/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る こちらの記事で題名を挙げている石橋悠人さんの論文が、まとめられて一冊の本に…
諸事情があって朝から神楽坂という町に行ってきました。 神楽坂通り|東京 神楽坂 ガイド この神楽坂通りというのは有名で、この辺りに住むことのメリットはここに簡単に行けるからということになるそうです。なんですけどパチンコ屋が複数あり、ゲームセン…
『伝統と革新のあいだのピエトロ・ポンポナッツィ』 Joël Biard and Thierry Gontier, ed., Pietro Pomponazzi entre traditions et innovations (Amsterdam: Grüner, 2009). ポンポナッツィについての新しい論集が昨年出されていました。目次は Pietro Po…
Paul Richard Blum and Brian McNeil, ed., Philosophers of the Renaissance (CUA Press, 2010). こんなものも出されているようです。内容は以下から。 Philosophers of the Renaissance - Google ブックス
マシンが http://shop.epson.jp/pc/np12/ に変わっていた。3万2千円で買えるのに私が今使っているものよりも性能が良い。しかもファンレスなので無音に限りなく近い。さすがに動画サイトで高画質のものを動かそうとすると固まりますけど。しかし重い動画を見…
(講談社文庫)" title="十角館の殺人 (講談社文庫)">十角館の殺人 (講談社文庫)作者: 綾辻行人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/16メディア: 文庫購入: 30人 クリック: 87回この商品を含むブログ (149件) を見る 今更ながら読みました。最後に何かどん…
「ベーコンとパルメニデスの復興」Roberto Bondì, "Bacon e la restaurazione di Parmenide," Rivista di filosofia 2 (2001): 327-40. ベーコンがテレジオをパルメニデスの復興者と考えていたことと、彼を現代における最良の哲学者とみなしていたことは、相…
今日は16世紀末に出された自然哲学に関する一種百科事典的な著作を見ていました。ちゃんと直前の時代の人たちに言及してくれるこの手の本は少ないので重宝します。