2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

新刊情報 ケプラーとブルーノ

ケプラーについての論集が2009年に出ていた模様です。 Richard L. Kremer and Jarosław Włodarczyk, ed., Johannes Kepler: From Tübingen to Żagań (Warszawa, 2009). Giordano Bruno: Philosopher / Heretic作者: Ingrid D. Rowland出版社/メーカー: Unive…

一進一退

博士論文の執筆は一進一退といったところです。今日は少し書いたあとは資料を読み返しながら引用箇所の選定をしていました。

新刊情報 科学アカデミーと「有用な科学」

科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ―作者: 隠岐さや香出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2011/02/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 87回この商品を含むブログ (27件) を見る 隠岐さやかさんの博士…

最終校正原稿届く

ウォーバーグの紀要の2010年号が今年の3月にいよいよ発刊されるようです。最終校正原稿がドロップボックス経由で送られてきました。一緒に契約書類も送られてきたのでサインをして月曜日に送り出したいと思います。 執筆者は抜き刷り10部と当該号へのオンラ…

第二世代の空気ポンプ

Annals of Scienceの最新号に空気ポンプについての論文が掲載されていたので簡単な紹介です。 Terje Brundtland, "After Boyle and the Leviathan: The Second Generation of British Air Pumps," Annals of Science 68 (2011): 93-124. イギリスの空気ポン…

博士論文執筆と原稿チェック

ひさびさの更新になってしまいました。論文を書いていると、ここに載せるだけのまとまった文章を起こす体力が夜には残っていないということになりがちです。 博士論文は現在第4章を執筆中です。主題は真空です。基本となるいくつかの文献を消化したので、現…

フラカストロとスカリゲル

今日はグラントの著作を消化したあとは、フラカストロの『事物の共感と反感について』を調べました。予想したよりもスカリゲルは大きくフラカストロに依存しているようです。おそらく彼は真空について書く際にアヴェロエスとフラカストロを目の前に置いてい…

アリストテレス、アヴェンパケ、アヴェロエス

ここ数日はアリストテレスの真空(空虚)否定論、それに対するアヴェンパケの反論、さらにアヴェンパケに対するアヴェロエスの反論を調べていました。何しろスカリゲルがアヴェロエスへの反論を行っていて、しかもその記述が極限まで圧縮されているので、ど…

ベイコン小特集向け校正

『科学史研究』編集部宛に小特集に収録される自分の原稿と総合イントロとの校正を送り出しました。これであとは3月下旬の出版を待つばかりです。

新しい中世哲学百科事典

昨年末に『中世哲学百科事典』が出版されていた模様です。ツイッター上でのアダムさんの書き込みから知りました。Encyclopedia of Medieval Philosophy: Philosophy between 500 and 1500作者: Henrik Lagerlund出版社/メーカー: Springer発売日: 2010/12/07…

博士論文進捗状況 3章完成

12月半ばから取り組んでいた博士論文の第3章を昨日ようやく書き終えました。雑誌に投稿できる水準にまで高めるにはまだまだ磨きをかけなけねばならないものの、博論の一章にするには十分な出来のものに仕上がったのではないかと勝手に考えています(ただ最後…

誰がどのように『国家』を読むのか 納富「近代日本におけるプラトン『ポリテイア』の受容(上)」

誰かが(あるいは何らかの集団が)ある書物を読むとき、そこに記されている内容を自らの利害関心に照らし合わせて選択的に受容するということが常に行われます。読書という営みに伴うこの過程は、時として選択的受容という言葉で表現できる事態を超えて、オ…

ネタ切れ気味

論文を書いているとあまりここで紹介するための読書もできなくなってしまいますね。明日は今月号の『思想』から興味深い論文を一つ紹介したいと思います。